藤本英二『教科書の森を散歩する―高校国語の新しい風景その(1)―』『教科書の森を散歩する―高校国語の新しい風景その(2)―』

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藤本英二様よりいただきました。
教科書の森を散歩する.jpg

『教科書の森を散歩する―高校国語の新しい風景その(1)―』
発行日:2024年2月25日
A4判型・並製・198頁
【目次】
はじめに
《参考》 高校国語教科書一覧

第一部 教科書散策日誌
I教科書の森へ、散歩の始まり―2023年2月~4月―
 補足①こんな教材が面白かった
 補足②新聞報道を確かめる
II 夏のヒート・ショックを超えて―2023年5月~12月~
 補足③「現代の国語」・グラフ資料教材について

第二部「文学国語」全11冊を読む
Ⅰ教科書の作り方―「単元」が基本になっている―
Ⅱ原文は加工されて教材になる
Ⅲ教材の組み合わせあるいはアンソロジー
IV教科書のパラテクストについて
Vジャンル別教材一覧
VIテーマ別に―方言・翻訳、戦争、働くこと
VII教科督で見つけた素敵な作品
VII「文学国語」全11点を読み終えて

《付録》 「文学国語」全11点・目次一覧

『教科書の森を散歩する―高校国語の新しい風景その(2)―』
発行日:2024年9月10日
A4判型・並製・230頁
【目次】
はじめに―これまでの経緯、及び表記、 用語について―
《参考》 高校国語教科書一覧

第一部 教科書散策日誌―2024年1月~2024年8月

第二部「論理国語」全13冊を読む
I 「論理国語」はどんな科目なのだろう?―「論理的な文章」と「実用文」―

II同じ作品が「論理国語」にも「文学国語」にもある!
 ①多和田葉子 「夢は何語で見る?」 の場合
 ②内田樹『映画の構造分析』の場合
 ③坂口安吾「日本文化私観」の場合
 ④小林秀雄「無常ということ」の場合
 ⑤夏目漱石 「現代日本の開化」の場合

III「論理国語」の人気作家、人気作品は?

IV教科書は何を通じて「論理」を教えようとしているのか
 (1)五つの道筋
  ①単元の構成で
  ②解説・コラムで
  ③「論理」を論じた教材で
  ④個々の教材に対する設問で
  ⑤評論解析形式で
 (2)この教材が面白かった―「論理」とは何か―
  ①森田真生「生命の知性」
  ②更科功「一〇〇パーセントは正しくない科学」
  ③川添愛「本当は怖い・「前提」の話」
  ④谷岡一郎「帰納法のワナ―一般化に対する疑問」

V原文は加工されて教材になる―秒録の実際―
 (1)同じ文章を採録しているのに教材のタイトルが違う例
  ①清岡卓行『手の変幻』(1966年、美術出版社)から
  ②湯浅誠『反貧困』(2008年、岩波新書)から
  ③大澤真幸『不可能性の時代』(2008年、岩波新書) から
  ④今井むつみ 『学びとは何か』(2016年、岩波新書)から
  ⑤宇野常寛 『遅いインターネット』 (2010年、幻冬舎)から
        『日本文化の論点』(2013年)から
 (2)同じタイトルでも採っている本文箇所が違う例
  ①丸山真男「「である」ことと「する」こと」の場合
  ②夏目漱石「現代日本の開化」の場合
  ③その他
 (3)出典は同じでも違う文章を採録している例
  ①鷲田清一『哲学の使い方』(2014年、岩波新書)から
  ②野矢茂樹 『語りえぬものを語る』(2011年、講談社) から
  ③長谷川眞理子 『世界は美しく不思議に満ちている』(2018年、青土社)から

VI教材を組み合わせる―試み・工夫の諸相―

VII国語教科書から「作品」が消えていく
 (1) 「作者名のある文章」はどのくらいの割合か?
 (2) 「作者名のない文章」 にはどんなものがあるか?
  ①実用文一覧
  ②論理とは何かの解説、入門、コラム
  ③書くこと、話すことなどへの指針(言語活動)
  ④コラム、読書案内、資料など
VIIパラテクストとしての挿絵、口絵、中扉
 (1)本文のパラテクストとしての挿絵
  ①清岡卓行の挿絵を比較する
  ②各教科書の挿絵について
 (2)教科書への案内役としての口絵
  ①テクストに関連のある口絵
  ②大修館書店は、口絵部分を教科書全体の道案内として使っている
  ③口絵としての役割は少ないもの
(3)章の扉について

IX古いテクスト、新しいテクスト
X教科書のジェンダー問題について
 (1)作者の男女比は?
 (2)編集委員の男女比は?
 (3)ジェンダーを問いかける教材

X 教科書で見つけた面白い教材―これを授業でやってみたい―

あとがき

付録
①「論理国語」全13点目次一覧
② 「論理国語」作家作品別一覧
③ 「論理国語」デジタルコンテンツ一覧