高知県立高知城歴史博物館:「土佐和紙のちから~文化財補修用紙の今~」(2024年9月14日(土)〜12月8日(土)、高知城歴史博物館)

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.kochi-johaku.jp/exhibition/7576/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

開館時間
9:00〜18:00(日曜日は8:00~18:00)
※展示室への入室は閉館の30分前まで

休館日 12月26日〜12月31日

「土佐和紙」と聞いて、文具、壁紙、書道用紙など多彩な製品やアート作品を思い浮かべる方が多いかもしれません。
本展がとりあげるのは「文化財の補修用紙」。
土佐和紙を使って修理された国宝・重要文化財などを含む関連資料約45点を展示し、知られざるその一面を紹介します。

本展覧会にあたって
千年以上の歴史を誇る土佐和紙は、土佐の主要な産業として、また文化の一部として重要な役割を果たしてきました。
全国各地で生産される手漉き和紙の中でも、とりわけ丈夫で、多彩な種類をもつ土佐和紙の製紙技術は、土佐の人々と風土が生んだ所産です。
土佐和紙は今日、国の内外で貴重な文化財の修理にも使われ、修理に欠くことができない材料として、その品質は世界で高い評価を得ています。
本展は、文化財の修理材料としての土佐和紙にとことんこだわります。
国宝・重要文化財を含むさまざまな修理資料、そこで使われた和紙・技・人・道具を紹介します。
昨今の社会の大きな変化の中で、かつてつちかわれてきた伝統的な紙づくりの生業は、担い手の減少とともに深刻な岐路に立たされています。
本展を通じて、"文化財とともに未来に生き続ける土佐和紙"の姿を広く知っていただきますと共に、わたしたちと一緒に、その"未来"についても思いを馳せていただければ、と願っています。

展示構成
1.和紙を知る
日本の紙「和紙」、そして土佐和紙とは。
伝統的な和紙作りを写真パネルで紹介し、欠かせない紙漉き用具、その用具を作るための道具、実際の原料を展示します。

2.文化財修理を知る
文化財修理の考え方や進め方、書画や古文書をなおす伝統的な修理技術、そこで使われる補修用紙の条件を、関連資料や道具とともに紹介します。

3.文化財修理の実際
土佐和紙を使って修理された全国各地の国宝・重要文化財などを展示します。本紙の虫喰(く)い穴などをつくろった補修紙にみる紙漉き職人の超絶技巧の成果をご覧ください。

4.土佐和紙の過去・現在・未来
土佐和紙の系譜をたどりながら、土佐和紙の現在を知り、未来について思いを馳せます。

みて・さわって個性豊かな紙
原料の種類、加工程度、漉き方、用具によって異なる紙。文化財の修理では紙の個性の見きわめがとても大切です。当館所蔵の古文書から、紙の個性や分析方法を紹介。
また文化財修理で使われる様々な紙を実際にさわったり透かしたりしてその個性を確かめていただけます。