鶴見大学図書館:貴重書ミニ展示「長崎版画」(2024年5月22日(水)~6月1日(土))
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http://blog.tsurumi-u.ac.jp/library/2024/05/post-cc3e.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
第94回鶴見大学図書館貴重書ミニ展示「長崎版画」
会期:2024年5月22日(水)~6月1日(土)
・紅毛渡り名鳥 歌川国員画 江戸時代後期
オランダ船によって輸入された「鸚鵡鳥」をはじめとする10種の鳥を描いた木版多色摺の浮世絵版画。江戸時代後期、象や駱駝などの珍獣と同様、奇鳥の見世物も喜ばれた。大坂を版元とする歌川国員による同じ版画で、大夫元(興業主)の部分を「大夫元 勢州松坂鳥屋熊吉」としているものがある。おそらく大坂での名鳥興業宣伝のものとして作成された版画そのものが好評となり、後に訂正増刷りされたのがこの版画と思われる。
・阿蘭陀人遠眼鏡 江戸時代後期 大和屋板
オランダ人が遠眼鏡を覗いている様子を描いた大和屋板の長崎版画。遠眼鏡verrekijker はオランダ船の輸入品であり、特に注文品として多く輸入されている。商館長らしきオランダ人、遠眼鏡(望遠鏡)、中国風の意匠を凝らした四脚の椅子、オランダ国旗にアルファベットなどは異国情緒をさそうものとして長崎の土産物にはうってつけだったのだろう。
・唐美人図 江戸時代後期 大和屋板
中国の美人を描いた大和屋板の長崎版画。江戸時代、長崎に来航した唐船は貿易を目的としたもので、女性が乗船してきた例は元禄15年(1702)の「女唐人甘祖」の渡来以外ほとんど知られていないことから、おそらく唐船によってもたらされた絵画などから写されたものと思われる。