立命館土曜講座「「地域に対するケア(配慮)」というギフト オーバーツーリズムを超えるために」立命館大学文学部教授 遠藤英樹(2024年6月22日(土)、立命館大学衣笠キャンパス末川記念会館+ZOOMウェビナー)※要申込
Tweet公式サイト・お申し込みはこちら。
https://www.ritsumei.ac.jp/doyo/
時 間:10:00~11:30
ハイブリッド講座(衣笠キャンパス末川記念会館+ZOOMウェビナー)
参加費:無料・事前申込制
「地域に対するケア(配慮)」というギフト ――オーバーツーリズムを超えるために
立命館大学文学部 教授 遠藤 英樹
2019年以前、京都には国内外からの観光客がおしよせ、京都の文化・暮らし・自然などが様々な弊害が被るようになっていました。コロナ禍の中では逆に観光客が訪れなくなり、観光産業は大打撃をこうむり、それが京都の地域経済を揺るがせてしまってもいました。2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症の位置づけが「2類」から「5類」へと変更になり、それに伴って再び、国内外からの観光客が京都に押し寄せるようになり、コロナ禍以前の同じ問題・課題が京都に現れるようになっています。このようにみるならば、観光は京都の人々をふりまわすだけの、あまり良くない現象のようです。でも本当にそうでしょうか?観光は、地域にとって大きな恩恵をもたらすものとなるはずです。観光は、そのやり方によって、「地域に対する配慮(ケア)」をもたらしてくれます。そして、そのことこそが、地域を持続可能なものにするうえで重要なポイントとなるのです。本講座では、このことを皆さんと考えてみたいと思います。