俳文学会東京研究例会:例会第470回(2024年4月27日(土)14:30~17:00、江東区芭蕉記念館)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://haibuntokyo.cside.com/prg/inf7.cgi

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※詳細は上記サイトをご確認ください。

第36回テーマ研究  「国際俳句の視座」 司会:稲葉 有祐氏

●研究発表
国際俳句の現在とその行衛 /東 聖子氏

【要旨】
内田園男著『世界に広がる俳句』(2005年、角川学芸出版)
東聖子・藤原マリ子編『国際歳時記における比較研究 ―浮遊する四季のことばー』(2012年刊、笠間書院)

かつて共著で数人の方々と、国際歳時記の研究を行った。
その後、世界各地の歳時記などについて、多くの研究書が出た。

金子美都子著『フランス二〇世紀詩と俳句―ジャポニスムから前衛へー』(2015年刊、平凡社)
田澤佳子著『俳句とスペインの詩人たち―マチャード、ヒメネス、ロルカとカタル―ニヤの詩人―』(2015年刊、思文閣)
今田述著『漢俳―五・七・五の中国国民詩』(2023年刊、東方書店)
竹田賢治著『ドイツ俳句と季節の詩』(2023年刊、明石書店)
川本晧嗣著『俳諧の詩学』(2019年刊 岩波書店)

以上が、国際俳句関連の日本人による主な研究書・他である。今回、以上の参考文献を中心として、発表させていただく。


●講演
 ドイツ語俳句について /竹田 賢治氏

【要旨】
俳句(HAIKU)が世界各国でつくられていることはよく知られていますが、この発表ではドイツ語圏の国々(ドイツ、オーストリア、スイス)の俳句事情についてお話しします。発表の資料は、小著『ドイツ俳句と季節の詩』(明石書店、2023年)です。本書の詳細は配付プリント(PR)にありますが、この発表ではその一部のみを紹介します。導入:ジャポニスムから俳句へ(パワポ)、1.ドイツの俳句事情(総論)、2.ヨーロッパにおける俳諧(俳句)受容史、3.ドイツ語俳句の例、4.季節の詩、5.ドイツ語圏の俳句観・俳論。以上の内容から、未だドイツ語圏では出版されていない「ドイツ俳句歳時記」を試みます。

※ご講演後、質疑・討議・情報交換の場を設けます。