公開シンポジウム「占領下新劇裏表 倉林誠一郎日記を読む」(2024年2月10日(土)13:30~16:00、立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階 カンファレンス・ルーム)

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公式サイトはこちら。
https://www.rikkyo.ac.jp/events/2024/02/mknpps000002f1fg.html

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敗戦直後の1946年に俳優座に入団した倉林誠一郎(1912~2000)は、1956年に俳優座劇場を設立し、1981年には代表取締役に就任した。民藝や文学座などと並んで戦後新劇の一角を占める俳優座の運営面で支柱的役割を担った人物である。日本演劇代表団訪中(1957)や第一回訪中新劇団(1960)には事務局長として参加。また、日本芸能実演家団体協議会(芸団協)の設立(1965)に参画して舞台芸術における実演家の権利保護や文化活動の支援、政策提言等に多大な影響を及ぼし、戦後日本演劇を実務レベルで支えつづけてきた。本シンポジウムでは、倉林誠一郎が1947年から2000年まで書き継いだ日記のうち占領下の時期をとりあげ、倉林誠一郎という制作者の事績と同時代の複層的な新劇(史)の動態について検討する場としたい。

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■登壇者
明治大学名誉教授
神山 彰(かみやま あきら) 氏
1950年東京生まれ。専門は近代日本演劇。1978年より国立劇場芸能部制作室勤務、歌舞伎、新派公演の制作に携わる。1996年より明治大学文学部助教授を経て2021年まで同教授。著書に『近代演劇の来歴----歌舞伎の「一身二生」』、『近代演劇の水脈----歌舞伎と新劇の間』、『近代演劇の脈拍----その受容と心性』、編著に『忘れられた演劇』、『商業演劇の光芒』、『興行とパトロン』、『戦時下の演劇----国策劇・外地・収容所』など。

早稲田大学教授、同演劇博物館館長
児玉 竜一(こだま りゅういち) 氏
1967年兵庫県生まれ。早稲田大学助手、東京国立文化財研究所芸能部研究員、日本女子大学准教授などを経て現職。専門は歌舞伎研究・評論。朝日新聞で2005年から歌舞伎評を担当。共編著に『カブキ・ハンドブック』、『能楽・文楽・歌舞伎』、『映画のなかの古典芸能』、『最新歌舞伎大事典』など。

立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター助教
後藤 隆基

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対象者:本学学生、教職員、校友、一般
申し込み:事前申し込み 不要・参加費 無料
主催:科学研究費補助金基盤研究(C)「倉林誠一郎資料の調査・考証に基づく戦後新劇の基礎的研究」(研究代表者・後藤隆基/課題番号21K00199)
共催:江戸川乱歩記念大衆文化研究センター、早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点
備考:当日は入試期間中のため、13時より入構制限があります。
ご来場の際は、学院北門からお入りください(構内案内図参照)。