【研究発表者募集】研究者と翻訳者を繋ぐ国際シンポジウム「村上春樹の翻訳者について語るときに我々の語ること」(2023年10月31日〆切)

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研究者と翻訳者を繋ぐ国際シンポジウム
村上春樹の翻訳者について語るときに我々の語ること
What We Talk About When We Talk About Haruki Murakami
Translators: Their Roles and Significance

開催日時・場所
1日目 2024年5月29日 - 早稲田大学国際文学館 (発表言語:日本語又は英語)
2日目 2024年5月30日 - トリニティカレッジ・ダブリン、アイルランド (発表言語:英語)

研究発表募集要項
文芸翻訳者の役割は訳すことだけに留まらない。訳者は信頼できる海外文学の奨励者であり(Croft 2021)、原作者の代表であるほか、ソーシャルメディアや文学ジャーナルや文芸イベントを通じて海外文学情報を発信して営業的な役割もする。村上春樹の翻訳者も例外ではない。例えば、台湾語の翻訳者である頼明珠は、台湾の村上ファンにとって作家に一番近い存在であり、作品や村上自身についての質問が多数寄せられる (Lai 2017 personal correspondence)。同様に、デンマーク語の翻訳者メッテ・ホルムは、ドキュメンタリー映画『ドリーミング ムラカミ』 (Anjaan 2017) を通して村上の小説をデンマーク語に訳していく過程を語り、日本語を読めない読者がそれまで知らなかった村上文学の世界を提供している。このように、村上春樹の訳者たちは、村上文学が世界でどのように出版され、読まれ、受容されるかに影響を与える力が大いにあるといえる。

この国際シンポジウムは、村上の翻訳者自身と、彼らの村上文学の翻訳出版における役割の重要さにスポットライトをあてることを目的とする。翻訳過程そのものではなく、翻訳活動をする環境に焦点を置いたテーマの研究発表を募集する。トピックは下記に関係するものとする。

• 翻訳者の可視性
• 著名な翻訳家
• 翻訳者ネットワーク/コミュニティー・翻訳者の営業的役目
• 翻訳者の持つ力
• 翻訳者-読者の関係
• 翻訳者へメンタル・プレッシャー
• 翻訳者-出版社/編集者の関係

各発表は20分、質疑応答は10分間とする。発表要項は日本語で600字、又は英語で300字以内とする。発表要項の締め切りは、2023年10月31日。発表者の選考は翻訳研究シンポジウム組織委員会によって行われる。応募はこのリンクから online form

イベントはハイブリッド方式。対面発表はライブ・ストリーミングされる。アイルランド会場に限りオンライン発表可。(対面発表はライブ・ストリーミングされる。すべてのイベントは録音され、後日インターネット上で視聴可能)日本会場での発表は対面のみ。発表言語は日本語又は英語とし、アイルランドでは英語のみ。

主催:早稲田大学国際教養学部、トリニティ文学文化翻訳研究センター・トリニティカレッジダブリン
問い合わせ: 明石元子 akashim@tcd.ie