樋口敦士『故事成語教材考』より、COLUMN「「渾沌」変容考」、を公開(PDF)

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樋口敦士『故事成語教材考』より、COLUMN「「渾沌」変容考」、を公開します。ぜひご一読ください。

●本書の詳細は以下より

文学通信
樋口敦士『故事成語教材考』(文学通信)
ISBN978-4-86766-015-7 C0095
A5判・並製・332頁
定価:本体2,800円(税別)

COLUMN
 「渾沌」変容考

一 『荘子』の「渾沌寓話」から

 現在、「渾沌(混沌)」は「無秩序」を意味し、日常的に広く使われている語句の一つです。「渾沌」は定形を持たないものと捉えられますが、漢籍では次のようないくつかのイメージで登場しています。

㈠「渾沌未分(カオス)像」(『三五歴記』・『淮南子』・『論衡』)
㈡「凶悪神格(デーモン)像」(『書経』・『史記』・『神異経』)
㈢「餛飩点心(ワンタン)像」(『資暇集』・『北戸録』・『春秋演繁露』)
㈣「天真無垢(イノセンス)像」(『荘子』)

 以上のうち、ここでは定番教材である『荘子』「応帝王編」の「渾沌寓話」(「天真無垢像」)を取りあげて考察していきたいと思います。


つづきはこちらから。PDF。
https://bungaku-report.com/shoten/kojiseigo_P246_253.pdf