第47回法政大学大学院まちづくり都市政策セミナー「新たな地域主義の構想に向けて」(2022年12月17日(土)10時〜、法政大学市ヶ谷キャンパス)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.hosei.ac.jp/gs/info/article-20221009123558/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


2021年度のまちづくり都市政策セミナーでは、「コロナ、都市の危機と再生を問う」をテーマとして、持続可能な都市への道筋について考えました。
特に基調講演「今、真の都市再生とは?-自然・歴史・コモンズから」(陣内秀信/法政大学特任教授)では、1970年代のポスト高度経済成長期に登場した「地域主義」を想起し、あらためて地域固有の自然・歴史を基盤として社会・経済を持続させる「新たな地域主義」が提唱されました。

そこで2022年度の本セミナーでは、近年、SDGsとともに、地域循環共生圏などの考え方や実践が各地に広がっていることもふまえながら、時代を導く価値の転換を図るために、まず、水俣文学を築いた石牟礼道子の世界観の核心にある「生命たちの賑わい」に着目し、書き残された言葉と響き合う地域の営みとともに日本社会をとらえ直します。
さらに、人口減少時代の空き家問題に象徴される社会システムの限界を乗り越えるために、私的所有権を相対化しながら自治・協同の再構築をめざす「現代総有」の考え方や、地域の自然・歴史・共同体・文化の結晶である食の可能性から、21世紀における「新たな地域主義」の構想への手がかりを得たいと思います。


テ ー マ 新たな地域主義の構想に向けて
日 程 2022年12月17日(土)
場 所 法政大学市ヶ谷キャンパス
参加費 無料


〈プログラム〉

10:00~10:10 開会 / 富士見ゲート 4階G403教室

10:10~11:20 基調講演「石牟礼道子の世界と地域の未来 ~生命たちの賑わいを感じ取れるか? ~」
       講演:田中優子(法政大学名誉教授)
       / 富士見ゲート 4階G403教室

11:40~12:50 ポスターセッション ※申込み不要
       コーディネーター:杉崎和久(公共政策研究科教授)
       / 外濠校舎 3階ギャラリー

13:00~15:30 分科会1「共同性の再構築~現代総有の提唱と実践」
       コーディネーター:野口和雄(公共政策研究科兼任講師、都市プランナー)
       コメンテーター:五十嵐敬喜(法政大学名誉教授)
       パネリスト:
       日置雅晴(弁護士、上智大学法科大学院非常勤講師)
        「門前町城端(富山県南砺市城端)における現代総有の試みと課題」
        宮崎一徳(参議院事務局)・風間一毅(沼津市役所)
       「市民による新たな共同性を回復する試み」
       / 大内山校舎 8階Y802教室

13:00~15:30 分科会2「食が紡ぐ地域の可能性」
       コーディネーター:谷本有美子(公共政策研究科准教授)
       コメンテーター:木村純子(経営学研究科教授)
       パネリスト:
        清水まゆみ(かわさき・食と農のコミュニティ代表)
       「川崎の農産物をおいしく楽しく食べるコミュニティ」
        久保健治(特定非営利活動法人佐原アカデミア監事)
        「発酵・醸造の伝統を活かす佐原の食文化」
       / 大内山校舎 8階Y805教室