アルバイト日誌「「伝える力」」(2022.12.09、れい)

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 お久しぶりです、れいです。学内での発表が終わり少しホッとしているのですが、年内の授業の発表ラッシュが続いており、毎日ヒーヒー言いながら過ごしています。同時に、年末の楽しい予定で埋まったスケジュール帳を見て、それを目標にあと少し頑張ろうという気持ちです。

 あっという間に12月に入りましたが、今年を振り返ると今までの二十数年の中で最も頑張り、辛く、そして楽しい一年だったと思います。昨年末の卒論提出後、年始は卒論発表会や口頭試問、そして卒業式があり、4月から院生へ。同じ大学、キャンパスではあったけれど、大学生と大学院生の違いは大きく、今でもそれに戸惑う時があるのですが、(それでも私の中では)粘り強くできたかなと思います。

 4月からの約9か月間、一番課題と考え、また鍛えられたのは「伝える力」でした。一口に「伝える」といっても論文では文章、発表の場合は資料と口頭の両方があり、それぞれ伝える相手が異なりますし、(同じ内容でも)言い回しが変わります。一言一句緻密に伝えるのか、それとも全体的な部分に比重を置いて他の分野の方にも分かりやすいものを作るのか、相手を考えて見極める必要があり、自分の持つ知識の中で上手く引き出すことが大切だと痛感しました。そして、相手の方に納得してもらうものを作るには、想像以上に言葉の正確さが問われることを知りました。卒論の時から、先生に「〇〇を検討する」とは「〇〇について、何をどう検討するの?」とよくご指摘をいただいています。自分の中で迷いながら、頭を混乱させながら研究していたとしても、相手に伝える時には明瞭に書かなければならないですよね。文献を見て調査するだけではなく、相手を意識して言葉にしていく難しさを、院生に入ってからより考えるようになりました。

 上手く伝えきれていないな、と悔しくなる日々なのですが、それには経験や訓練も必要ですし、伝える側がしっかり考えを整理した上で臨むことが必要だと思います。私の場合、意見や主張は蓄積していても、それを順序立て体系化して簡潔に伝えることが苦手なので、修論執筆しながらそういう部分を鍛えていきたいです。頑張ります。