第3回「越境と郷愁」研究会(2022年12月7日(水)15:00〜17:30、オンライン)※要申込

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研究会情報です。
詳細、お申込みは以下をご参照ください。
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第3回「越境と郷愁」研究会

 金沢大学「文学」研究グループでは、第3回「越境と郷愁」研究会として以下の要領でオンライン研究会を開催いたします。奮ってご参加ください。  参加無料、来聴歓迎
■日 時:2022年12月7日(水)15:00〜17:30
■場 所:オンライン(zoom使用。下記方法にてお申し込みください)
■次 第
□開会の言葉(15:00〜)
□発表1(15:10〜)
友好的で中立的な隣人が他人になる時
――ナチス時代のドイツ少女小説における郷土愛とデンマーク表象について
佐藤 文彦(金沢大学国際基幹教育院)

ナチス時代の少女小説には、もっぱら当局公認のイデオロギーの喧伝に努める狭義のそれとは別に、19世紀以来の保守的な少女小説やワイマール共和国期の都市型少女小説の流れを汲んだ、広義のタイプもまた存在する。本発表では、当時の流行作家が書いた後者の二作品、すなわち『ガソリンスタンドの女の子』(1938)と『映画デビューする女の子』(1940)を例に、そこに描かれた「友好的で中立的な」隣国デンマークが、いかにしてドイツの郷土讃美に利用されたかを追跡する。

□発表2(16:00〜)
どこで、どの言語で書くか――フォンダーヌとガリを中心に
岩津 航(金沢大学歴史言語文化学系)

バンジャマン・フォンダーヌ(Benjamin Fondane, 1898-1944)とロマン・ガリ(Romain Gary, 1914-1980)は、それぞれ複数の言語と関わる創作活動を展開した(フォンダーヌはイディッシュ語、ルーマニア語、フランス語、スペイン語、ガリはロシア語、ポーランド語、フランス語、英語)。その足跡を概観し、20世紀前半の東欧ユダヤ人にとって、表現言語の選択とは何だったのか、またより一般的に複数言語で書くことの意味を考える。

□ディスカッション(16:50〜)
□閉会(17:20)

■問い合わせ・申し込み:
下記アドレスにご連絡いただければ折り返しurlをお伝えいたします。
なお、お名前とご所属をお伝えいただければ幸いです。
kinkin-s@staff.kanazawa-u.ac.jp 076-264-5337(杉山)