澁澤龍彥研究会第一四回:石川淳「喜壽童女」と澁澤龍彥(2022年9月24日(土)14:00~、ZOOM)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
https://shibusawaken.blogspot.com/2022/09/924.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
◆発表者
安西晋二
◆発表題目
石川淳「喜壽童女」と澁澤龍彥
◆発表要旨
石川淳「喜壽童女」を、澁澤龍彥は自らのアンソロジー『幻妖』に収載した。その解説(「幻妖のコスモロジー」)で澁澤は、「喜壽童女」について「そもそも小説とはこのように、想像力と学識に支えられて、自由に発動すべきものだということを示す。いわば見本のような小説である」と述べている。
小説の「見本」とまでいわれる「喜壽童女」が、『唐草物語』など澁澤の創作と類似した構造をもつことはこの作品を読めば実感できるだろう(そこから、「喜壽童女」のような作品が澁澤の創作の参考になったとも考えられる)。そこで、まずは「想像力と学識」を重視する澁澤の観点をとおして「喜壽童女」を読んでみたい。そのうえで、澁澤が言及していない「喜壽童女」における「偽書」の扱いに目を向け、「六道の辻」(『唐草物語』所収)および「魚鱗記」にも触れていく。
偽りの情報を「書籍」「文書」と名指すことでリアリティーを確保できる時代は確かにあっただろう(現代は難しいのかもしれない)。ただし、それは、「想像力と学識に支えられて」いなければ、説得力を失うものでもある。それを、澁澤龍彥がどのように作り出しているのかを検討してみたい。
◆発表日時
2022年9月24日(土)、14:00~