江戸東京研究センター:シンポジウム「都市における社会と空間のディテール EToSが探る文理協同のイデア」(2022年9月8日(木)13:00~17:00、法政大学 市ヶ谷田町校舎5階マルチメディアホール+Zoom)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://edotokyo.hosei.ac.jp/news/event/event-20220822110928
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


江戸東京研究センター シンポジウム
「都市における社会と空間のディテール EToSが探る文理協同のイデア」

2022年9月8日(木)13:00~17:00
会場;法政大学市ヶ谷田町校舎5階 マルチメディアホール

*学外の方はオンラインにて参加をお願いします
 (当日、下記URLをクリックしてください,事前申込は不要です)
 当日の接続先:https://hosei-ac-jp.zoom.us/j/85136893611

 江戸東京の民衆世界を建築学と文献史学の両面から描こうとするシンポジウムです。

 現在東京の各地で、都市再生の名の下に、規制緩和と金融緩和とを追い風とした巨大な再開発事業が進行中です。再開発のコンセプトや建物・街区のグランドデザインについては個性的でユニークな事業もあります。しかし、再開発された街路を歩いたり商業施設をめぐったりしたとき、パターン化した画一性を感じることも少なくありません。ここで指摘しうる問題は、当該区域の社会と空間におけるディテールの欠落ではないでしょうか。

 その一方で、社会と空間のディテールを充実させながら進む都市再生の新たな動きが目を引きます。その場で働き暮らす人々が身の回りの空間形成へ主体的に関与しうる空間デザインの手法が磨かれつつあるのです。また、空間を使いこなしそこを自分たちの居場所として再生していく活動も広まりつつあります。こうした動きの中で育っている社会と空間のディテールの現状を知ると共に、それらと近世都市江戸に存在した社会と空間のディテールとを比較対照することで、都市再生をより豊かなものとしていくための知見を獲得することが目的です。

 具体的には現代の東京における銭湯や長屋、小さな店舗を対象にコミュニティや空間に見る特性を提示し、それに対して歴史的な視点からその権利関係や社会構造に横たわる江戸から続く背景に迫ります。同時に、本シンポジウムを通して文理協同の一つの視点や方向性を示してみたいと思います。


【プログラム】

進行:高村雅彦(江戸東京研究センター センター長)

報告者:
栗生はるか(コミュニティ論 一般社団法人せんとうとまち代表理事)
 「銭湯や長屋に息づく地域コミュニティ」
山道拓人(建築家 デザイン工学部建築学科)
 「町家・長屋的空間の実践について」
小林信也(都市史 東京都公文書館)
 「巨大都市江戸の社会と空間の特性」

コメント:田中優子(江戸東京研究センター 特任教授)

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