大和文華館:特別企画展「泰西王候騎馬図屏風と松浦屏風ー越境する美術ー」(2022年4月8日(金)~5月15日(日))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/pdf/exh220408.pdf
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


日本にキリスト教が伝えられたのは、16世紀半ばのことです。布教のために、人々の感性に 直接訴える音楽や絵画が活用され、やがて日本人信者のなかに、洋楽器や西洋風の絵画を制 作する者も現れます。徳川幕府による禁教政策 がとられるまでの半世紀足らずの期間に、宣教師の指導を受けて描かれた絵画を〈初期洋風画〉と呼びますが、その代表作が「泰西王侯騎馬図屏風」です。
幕府のキリシタン弾圧で〈初期洋風画〉の芽は 摘まれますが、それでも、「松浦屏風」に描かれている女性たちが、ロザリオを首飾りにし、カー ドゲームに興じているように、洋物を愛好する 風潮は根強く残りました。
本展では、サントリー美術館所蔵の「泰西王 侯騎馬図屏風」と「松浦屏風」(大和文華館蔵) を軸に、東西の文明圏の境界を越えて行き来し、それぞれの地に根付いた美術工芸の諸相を眺めます。どうぞ会場で、日欧相互の異国趣味の造形の数々をお楽しみください。