研究会「越境と郷愁」(2022年2月23日(水))※要申込

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研究会情報です。
公式サイトはこちら。
https://www.kanazawa-u.ac.jp/info/detail.php?e=1123

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■イベント内容
私たち研究課題グループは今後、共通テーマとして「郷愁」を取り上げ、定期的に研究会を開催することになりました。その第1弾として、今回は田中壮泰氏(立命館大学)をお招きし、その研究成果の一部を披瀝していただきます。さらに本研究課題グループから原佑介氏が発表します。ぜひご来聴ください。(視聴無料・要予約)

プログラム:
13:00〜 趣旨説明:杉山欣也(金沢大学歴史言語文化学系)
13:10〜 発表1:
 原 佑介(金沢大学歴史言語文化学系)
 『植民者二世と被植民者二世のポストコロニアルの再会―李恢成「証人の いない光景」を手がかりに』
 戦後日本における日本や朝鮮のポストコロニアル作家たちの多くは、1920-30年代に生まれ、ファナティックな「皇民化教育」を受けた「皇国臣民」世代であった。かれらが本格的に台頭するのは1960年代以降のことであるが、その中心人物の一人が、非日本国籍保持者として史上初めて芥川賞を受賞した植民地樺太生まれの在日朝鮮人二世作家・李恢成である。この発表では、芥川賞受賞作「砧をうつ女」と同時期に発表された小説「証人のいない光景」を手がかりにして、同じ「皇国臣民」とされた日本と朝鮮の子どもたちが、「戦後民主主義」をつうじてどのように成長し、どのように出会い(なおし)うるか、という問題を考える。
▷コメンテーター:石田尚己・関戸菜々子(金沢大学人間社会研究科博士前期課程)

14:00〜 発表2:
 田中壮泰(立命館大学文学部)
 『ドヴィド・ベルゲルソン「盲目」論―ポグロム以後の郷愁と性をめぐって』
 ロシア帝国領ウクライナで生まれ、ソ連でスターリンによって処刑されたドヴィド・ベルゲルソン(1884-1952)は、10年以上に及ぶベルリンでの亡命時代(1921-33年)に、ベルリンを舞台にした数多くの短篇をイディッシュ語で発表している。その一つ「盲目」(1926)は、内戦時代のロシアで猖獗を極めたポグロム(ユダヤ人虐殺)を生き延び、夫と共にベルリンにやってきたユダヤ系ロシア人女性が、亡命生活のなかで抱えることになる性の問題に光を当てた小説である。ここでは「盲目」の読解を通じてポグロム以後の性あるいは郷愁と性との結びつきを考察したい。

15:00〜 ディスカッション・質疑 ▷ディスカッサント:岩津航(金沢大学歴史言語文化学系)
16:00  終了予定

参加方法:
件名に「研究会参加希望」とご記入の上、以下のアドレスまで空メールをお送りください。折り返しurl(zoom)をお送りします。学内外より広くご参加をお待ちしております。
kinkin-s@staff.kanazawa-u.ac.jp(担当:杉山欣也)