本年もよろしくお願いいたします...社員より新年のご挨拶

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▶松尾彩乃

電車内で転がる空のペットボトルを拾い上げ、そのまま颯爽と駅のホームへ降りていくスーツ姿の男性を目撃し、あまりのスマートさに驚愕した。あんなふうになりたいもの。先日、電車内をカラコロ転がる野生のペットボトルとついに遭遇。いろんな人の足元をすり抜けて、私の少し前を過ぎゆくペットボトル。捕まえようとして、立ち上がったと同時に膝に乗せていた本が滑り落ちかけ、車内で一人どたばた、不自然な体勢で手を伸ばす。周囲の視線を感じながら、やっとのことで拾い上げたペットボトルを持つ指先はしっかり震えていました。こんなことで、私の指先はまだ震えてしまうのかと情けなく思いながら、こんなにも震える日常がまだまだあるのかとも少し嬉しい。2022年も、どうか震える日々でありますように。不格好ながら手を伸ばします。

▶渡辺哲史

横山秀夫『ノースライト』を読み終えました。主人公の建築家が精魂こめて作った一軒家に、依頼主一家が移り住んでおらず失踪していることがわかるところから物語は始まります。
自分が住みたくなるような家を作ったにも関わらず、誰もそこには住んでいない。主人公はこの事実を目の当たりにし、打ちひしがれます。この設定を読んだとき、「せっかく著者と作った本が、誰にも読まれず埃をかぶっている」様子をつい連想してしまいました。
本を作るだけでなくそれがいかに読者の目に触れ、手元に届けられるか。そのことも考えながら編集していきたいと思います。
2022年も宜しくお願いします。

▶田口美佳

年末、旅先で体調を崩してしまいました。
久しぶりの旅行にはしゃいでいたら、あれ?私の体ガタガタなんですけど?(笑)え?まって?辛〜(泣)となってしまいました。加齢って怖いですね...気付いた時にはもう衰えていました。
マスクもソーシャル・ディスタンスも日常となりましたが、会社には一部の社員も戻ってきて、また新入社員を迎えることもでき、昨年はたくさんの書籍を刊行することができました。
著者のみなさま、読者のみなさま、関係者のみなさま、大変お世話になりました。
みなさまの2022年が健やかな年になりますようお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

▶西内友美

コロナ以降ほぼ在宅勤務をしています。昨年の今ごろ、賃貸マンションの1つのリビングで2人が在宅勤務する状態が続きストレスを抱えていました。とはいえ部屋を増やせば家賃は高くなるし、個人的に家を買う=一生その土地に縛りつけられるという恐怖心を抱いていたので選択肢にありませんでしたが、ストレスに耐えかねて物件を売買した一般の人の体験記をいくつか読んでみると、一生その土地で生きて死ぬんや......というほどの気負いは感じなくてもいいのかもしれない(もちろん売買は賃貸の比にならないくらい膨大な手続きと初期費用が必要なので気合いが必要ですが......)という気持ちになり、家を探すことにしました。そこでもやもやしたのが、ほとんどの営業の人がいう「ほどほど(もしくは7、8割合格)なら買いですよ」の言葉です。環境・価格・建物そのものなど取り巻く要素が多いのですべて理想を満たす物件はないであろうことは想像できますが、数千万の買い物をしようというのに「ほどほど」と言われるたびにつらい気持ちになりました。結果、営業の人がいうとおりほどほどの物件に決め、先月ぶじに引っ越しが完了しました。これでZOOMの背景に風呂上がりの人がうつりこむこともなく、今年は仕事により専念できる予感がします。

▶岡田圭介

会社を立ち上げて3回目の正月を無事迎えることになりました。今年の3月には丸4年が経過することになります。
読者のみなさま、著者のみなさま、関係者のみなさまのおかげです。いつも本当にありがとうございます。
過去を振り返りたくなるのは、まだ会社が落ちついた、安定したものではないということなのでしょう。いつ何時でもなるべく自由に出版活動をしていけるよう、精進していきたいと思います。
至らぬ点ばかりの私たちですが、本年もより一層のお引き立て承りますよう、また、変わらぬご交誼の程よろしくお願い申し上げます。