NPO法人 インテリジェンス研究所 第8回特別研究会(2022年1月29日開催14:00~、Zoom)※要申込

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

研究会情報です。

公式サイトはこちら。
http://www.npointelligence.com/
===

第8回特別研究会
2022年1月29日開催14:00~
ZOOMを使用してオンラインで開催

報告者:目時 美穂 氏(特別研究員)
「明治政府の国民教化政策に対する大衆芸能の対応―講談を例として」
概要:
どの国でも、どの時代でも国家権力と民衆との間で攻防が見られる。 民衆はいろいろな手段を使って権力への抵抗を試みる。幕末から明治期は日本でもその典型が見られた。
明治国家から国民の思想統制に駆り出された大衆芸能もただ国家の命に服したわけではない。 なかでも、明治期爆発的な人気を得た講談をとりあげる。 講談史の研究は浅いなかで、二代目松林伯円という名人の足跡を掘り起こす。 講談が権力から受けた国民教化、道徳涵養の役割を利用しながら、したたかに権力に対抗する過程を自由民権期を中心に解明したい。 伯円の時局の話題を材料とした弾圧すれすれのコミュニケーションの特技を浮き彫りにする。

報告者:名倉 有一 氏(特別研究員)
「太平洋戦争初の善通寺捕虜収容所/新資料「吉田文書」を中心として」(仮)
概要:
1942年1月に開設された同収容所は、同年9月大阪が続くまで国内唯一の施設として連合国捕虜を収容。 一方東条首相はじめ陸海軍要人、日本放送協会、国際赤十字代表、スイス、スウェーデン公使館員などの訪問が続いた。 本発表は収容所の動静を、開設実務を担当した吉田茂主計中尉の新資料に当時の新聞報道や捕虜の証言を加え、時系列でたどる。

※当NPO法人では特別研究員制をとって、各位にその成果を 随時発表してもらっています。例会は会員のみに限定していますが、 今回は目時美穂氏の『たたかう講談師―2代目松林伯円の幕末・明治』(文学通信)、 名倉有一氏が編まれた『「善通寺俘虜収容所」ハンドブック―太平洋戦争初の捕虜収容所と人々の記録』(自家出版、本書の概要についてはこちらをご覧ください。)という力作が同時に出ましたので、 一般の方々へも参加を呼び掛けます。

参加を希望される方は、お名前を明記の上、npointelligence@gmail.comまでお申し込みください。
2022年1月28日(金)17時を締め切りとさせていただきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。