古代文学研究会 4月例会(シンポジウム)「古代文学における〈両極〉」(4月11日(日)13:00~16:30、ZOOM)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://kodaibungaku.seesaa.net/article/480859673.html
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※申し込みは上記サイトをご確認ください。


2021年4月例会
シンポジウム「古代文学における〈両極〉」

【趣意文】
 古代文学研究会では、大会や例会、また、機関誌『古代文学研究第二次』によって、古代文学のありかたを問い続けてきました。この度、第三〇号を迎えるにあたって、これを特集号とし、特集テーマとして「古代文学における〈両極〉」を設定することにいたしました。 古代文学は、様々な対立概念によって構築されているということができます。たとえば、「都と鄙」「男と女」「和と漢」といった〈両極〉は、多くの文学において、基本的枠組みを作り上げています。また、これまでの研究史においても、文学の中に潜んでいる「物語と史実」「身体と心」「パロールとエクリチュール」といった〈両極〉が発見され、それらが手掛かりになることで、文学のもつ価値が読み解かれてきました。しかしながら、これらの〈両極〉は、単に相反するものとして存在しているわけではありません。〈両極〉は、互いに対立しながら、互いに協調しつつ存在しています。〈両極〉からこぼれ落ちるものや〈両極〉の外側を考えてみることもできれば、このパラダイム自体を論じることも可能であるはずです。 そこで、こうした発想の枠組みを改めて取り上げることによって、これまでの研究史で議論されてきた、いろいろな「両極」をふりかえりつつ、新たな一歩を踏み出すことを目指したいと考えました。個別の作品や研究領域に細分化を極めた息苦しい現在の研究状況に対し、〈両極〉を問うことにより、架橋し風穴を空けたいという壮大な願いも込めています。


[日時]4月11日(日)13:00~16:30

[会場]ZOOM開催

[シンポジウム報告]
  コーディネーター:原豊二、コメンテーター:須藤圭、司会:山下太郎

  報告1:近藤さやか「兄たちの東西―美濃における在原行平とオオウスノミコト―」
  報告2:池田大輔「『源氏物語』の都意識と鄙意識―往還する受領―」
  報告3:八島由香「死と生(再生)にみる物語展開の変化」