アルバイト日誌「求められる生き方」(2021.01.08、れい)

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 あけましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願い致します。

 アルバイト日誌も一年以上書いてきて、少しでも私の心の内から出てくるものを、読んでくださる人がいるのは、嬉しいです。その時々の気持ちの変化で、文章の精度が変わってしまうのが本当に申し訳ないのですが、私は書くことで助けられている部分が多くあります。こうして、自分を表現する場があるというのはとても有難いです。

 去年は、どんな一年だったでしょうか。大学生は、多くがオンライン授業になり、慣れない毎日を過ごした一年でした。テレビやニュースでも、大学生のオンライン授業は取り上げられる機会が多く、その度に大学生の「孤独」として紹介されていました。

 しかし私は、むしろ対面で授業を受けていた時の方がずっと、良い意味で「孤独」だったと思っています。対面であれば、会って話をすれば済むのです。教室という場を離れれば、自由になるのです。私たちは当然法律を守って生きる必要がありますが、社会的に生きるためには、法律には定められていない、それ以上の、例えば期日や常識、暗黙のルールといったものを守っていかなければならない。守り続けることで、信頼されるだけでなく、社会的な生きやすさも手に入るのではないかと思います。「普通」といったら語弊があるかもしれませんが、普通に生きることを求められる場面は誰しもが経験しているはずです。しかしそうあり続けるのは、案外難しいです。対面授業であれば、帰宅すればある程度自由になれましたが、オンライン授業を受けるとなると、家にいようとどこにいようと、人と人との繋がりが途絶えることはありません。社会的に生きることを求められますし、「孤独」になりにくい環境になっていると思います。それは、むしろ人々の孤立化を生んでいるはずです。

 私は高校生の時、人と分かり合えず、孤独になることは辛いと考えていました。しかし時が経つにつれて、人と人とが豊かな関係を結ぶためには、時に一人でいることが必要であることに気が付きました。自由で、多様な社会になりつつある今、一方でずっと人の様子が表面的に窺えるからこそ、互いを深く理解し合い、放っておくことが難しくなっています。その結果の、社会的に生きなければという制約こそが、人々が孤立する一つの所以ではないでしょうか。

 去年は、コミュニケーションツールも大きく変わり、自分自身と周囲とのバランスがとりにくい一年でした。2021年はもう少し自分の気持ちを安定的に保てるようにしていくことが目標です。また緊急事態宣言が出され、先のことは見通しにくいこの頃ですが、皆様も良い一年となりますよう、お祈りしています。