國學院大學博物館・企画展「江戸のベストセラー 唐詩選」(令和3(2021)年1月13日(水)~2月27日(土))
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●公式サイトはこちら
http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2021_toshisen.html
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企画展
「江戸のベストセラー 唐詩選」
会期:令和3(2021)年1月13日(水)~2月27日(土)
◎本展は展示紹介動画を「オンラインミュージアム」にて配信予定です。(1月30日公開予定)
【江戸時代以前、「学問」と言えば、「漢学」を意味していました。中国から舶載された多くの漢籍が学問を支え、やがて、わが国独自に木版印刷によって書物を刊行するようになります。これを「和刻本」と呼びます。
こうした動きは、学問の接受と発展に大いに貢献しました。なかでも、江戸庶民に至るまで浸透し、愛好された文芸に漢詩、とりわけ唐詩の受容がありました。唐詩の盛行は目を見張るものがあります。早くに、寒山拾得の詩が受け入れられたのをはじめ、唐詩の代表的詩人の詩集(「別集」)が刊行されました。『李太白詩集』や『白氏文集』『王維詩集』などです。ほぼ同時に詩人らの詞華集"アンソロジー"(「総集」)が広く普及します。『三体詩』と『唐詩選』です。とりわけ『唐詩選』は爆発的に流行しました。度重なる出版とおびただしい関連書が、その流行を物語っています。
本展では、「総集」の代表である『唐詩選』と「別集」によって、江戸時代の人々の愛好ぶりを見ることにいたします。】