大和文華館「文字の魅力・書の美」展(2020年11月20日(金)~12月25日(金))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.atpress.ne.jp/news/235461

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文字は、思いを人に伝えたり、重要な事柄を後世に伝えたりするためになくてはならないものです。文字が残されることにより、いにしえの出来事やいにしえの人々の願いや祈り、細やかな感情を窺い知ることができます。美しく書かれた文字、「書」は古くより鑑賞の対象ともなり、愛でられてきました。また、書はしばしば絵とともに表され、書が絵の魅力を、絵が書の魅力を引き出し、より深い世界が表現されてきました。この展覧会では、文字の魅力に満ちた文書や書状、写経や写本、書の美しさを究めた墨蹟や古筆、そして書と絵が麗しく協奏する作品を展示します。

特集陳列では、桃山から江戸初期に活躍した書の名人で、寛永の三筆と呼ばれる近衛信尹、本阿弥光悦、松花堂昭乗の作品を展示します。書の記された紙(料紙)には、それぞれの書の個性を引き立てる装飾がなされた料紙が用いられており、料紙に描かれた絵や文様と書の見事なコラボレーションが見所です。


<1> 展覧会について
1.名称   「文字の魅力・書の美」
2.会期   2020年11月20日(金)~12月25日(金)
3.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
4.入館料  一般 630円 高校・大学生420 円 小学・中学生 無料
5.主催   大和文華館
6.出陳品数 約60件   

◎=重要文化財
【文字で伝える】 
・太政官符案 日本・延暦24年(805) 
・紫字金地写経切 日本・平安時代後期 
◎源氏物語浮舟帖 日本・鎌倉時代
・洞院公賢書状 日本・南北朝時代 
・後陽成天皇女房奉書 日本・天正14年(1586)
・陶法伝書(陶工必用) 尾形乾山筆 日本・江戸時代中期

【文字で繋がる】
・寿老図 金明国筆・金義信賛 朝鮮ー日本・1643年
・暑中芙蓉嶺図 森徹山筆・古波蔵親方賛 琉球ー日本・江戸時代後期

【書を愛でる】
◎墨蹟無相居士像賛 大慧宗杲筆 中国・紹興27年(1157)
◎墨蹟法語 虎関師錬筆 日本・南北朝時代 
・和漢朗詠集断簡(伊予切) 日本・平安時代後期
・小倉色紙「天の原」 日本・鎌倉時代

【書と絵のハーモニー】
・松梅佳処図 日本・室町時代 
・墨梅図冊 汪士慎筆 中国・乾隆6年(1741)
・光琳筆銹絵菊図角皿 尾形乾山作 日本・江戸時代中期

【特集陳列:寛永の三筆の書と美意識】
・檜原図屏風 近衛信尹筆 日本・桃山時代 禅林寺蔵
・新古今集和歌色紙 本阿弥光悦筆 日本・慶長11年(1606) 
・百人一首色紙帖 松花堂昭乗筆 日本・慶長16年(1611)八幡市立松花堂美術館
・松花堂昭乗書状(久保権大夫宛) 日本・江戸時代前期 八幡市立松花堂美術館蔵
                                    など