東京大学ヒューマニティーズセンター:第26回オープンセミナー「周作人と日本文学」(2020年9月25日(金)17:30〜19:30、Zoom)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2020/shusakujin-japanese-literature/

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※申し込みは上記サイトをご確認ください。

日時:2020年9月25日(金)17:30 - 19:30(オンライン開催:事前申込制)

報告者:伊藤徳也(総合文化研究科・教授)
主催:東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター

日本と中国の文化交流には少なくとも千年以上の長い歴史があります。そのうち、中国人が積極的に日本文学を翻訳しその作品を読んだのは、この百年余りのことにすぎません。1980年代以降特に近年、日本文学作品は、膨大な量が翻訳・紹介されていますが、これはかつてなかった空前の出来事です。今回の講演で紹介する周作人(1885−1967〕は、中国に今ほど日本文学の読者がいなかった二十世紀前半に、最も積極的に日本文学の翻訳・紹介を行ったパイオニア的な文人作家です。1925年に中国最初の日本文学の教育研究組織を北京大学内に設置したのもこの周作人です。周作人は、日本文学の専門家としてというより、中国の新文化運動の強力な推進者として、日本文学に注目しました。今回の講演では近代中国の文化史になるべく目を配りながら、彼と日本文学との関わりを概観してみたいと思います。