東アジア恠異学会 第126回定例研究会(2020年1月26日(日)、大東文化会館K-404教室(東京開催))

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.kaiigakkai.jp/invitation.html

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東アジア恠異学会第126回定例研究会
 日時:2020年1月26日(日)13時〜
 場所:大東文化会館K-404教室(東京開催)


内容:
〇「「人を神に祀る風習」再考--東アジアの視点から--」
井上智勝氏(埼玉大学教授)

【要旨】
横死者が祟って神になる。かかる「人を神に祀る風習」は、柳田國男以来の研究蓄積を持ち、
日本史や日本文化研究において近年なお盛んである。それらの議論は日本に自閉する傾向があるが、
むしろ「人を神に祀る風習」は東アジア諸国においてこそ顕著に認められる。
本報告は、東アジア諸国(中華・越南・朝鮮)の「人を神に祀る風習」を日本との対比の中で検討することで、
かかる習俗は東アジアに共有される文化基盤の中で考察される必要があることを提示する。

〇「日文研新所蔵妖怪絵巻をめぐって」
木場貴俊氏(国際日本文化研究センター研究員)

【要旨】
国際日本文化研究センター(日文研)では、2018年に新しい「妖怪」に関する絵巻『妖怪四季風俗絵巻』
『諸国妖怪図巻』を収蔵した。この二巻については、『怪と幽』vol.003で概要を既報しているが、本報告
では二巻の絵巻、特に『諸国妖怪図巻』について現時点で判明していることを述べ、今後の絵巻研究の
手がかりとしたい。