和紙文化研究会 11月例会(2019年11 月16 日(土)、小津和紙本社ビル 6階会議室)※見学希望の方は要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://washiken.sakura.ne.jp/blog/
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※見学の申し込みは、上記公式サイトをご確認ください。 〆切11月14日(木)。
※なお、当日見学代として1,000円ご用意下さい。また、見学者が多い場合はお断りすることもありますので、お早めにお申し込み下さい。


◆ 11月例会
日 時:11 月16 日(土)13:30 ~17:0 0
会 場:小津和紙本社ビル 6階会議室

13:00 ~ 13:30 フリートーク
※会員相互の情報交換の時間としてご利用ください。

13:30 ~ 14:40 第24 回宍倉ゼミ宍倉佐敏 会員(下記参照)
14:40 ~ 14:50 休憩
14:50 ~ 16:40 「『経師』という仕事について」
大入達男 賛助会員(下記参照)
16:40 ~ 16:50 事務連絡
16:50 ~ 17:00 片付け・退出
※当日の進行状況により、スケジュールが多少前後する場合がございます。予めご了承下さい。

第24 回 宍倉ゼミ               P C・プロジェクター使用
題 名「和紙 風土・歴史・製法( 柳橋真著) 6『越前和紙 越前奉書・檀紙』」
               女子美術大学特別招聘教授 宍倉佐敏 会員

私は若いころに和紙の製法や技術は美濃で学んだが、紙の表情や強さや柔らかさ暖かさ等の紙に関する総合的な性質は越前で学んだ。「勤動務先の上司は紙を知るには表具師に学べ、紙作りを見るなら越前を歩き廻れ」と教えてくれた。
何回か越前を見て感じた事は和紙の歴史の深さであった。御めでたい事や、祝い事に使う紙は古くから越前の奉書紙・檀紙であった。特に檀紙は和紙の初期から続く歴史の長い紙で和紙史それ自体の物語になり「みちのく紙」と呼ばれた、同時代には打ち雲・飛び雲などの装飾紙がつくられた。江戸時代には代表的良質和紙とされる奉書紙が生産された、なぜ越前の紙は優れているのだろうかをもう一度考えてみる。


会員発表                   PC・プロジェクター使用
 「『経師』という仕事について」        
             株式会社大入 代表取締役社長 大入達男 会員
①「経師」株式会社大入について
②「経師」の複製品事業の紹介
和本装幀の専門家「経師」-
もとは奈良時代、写経を行う仕事をそのように呼んでいました。そして時代が進むにつれ、経の本を作るようになり、やがてはあらゆる本の装幀を手掛ける専門家として確立をします。
株式会社大入はそんな「経師」の仕事を今に引き継いだ企業であり、現在は和本装幀のみならず、文化財の修復保存、複製品の製作事業にも携わっております。特に複製品製作事業ですが、高精細スキャニングマシン、インクジェットプリンターを導入しつつ、撮影手法や出力方法等、各工程全てに経師として培った伝統の技術・知識も活用しています。これにより製作される複製品は、弊社ならではのものです。もちろん、そこには和紙も大いに関わるところであり、今回はそこを含めた「現代における経師」という仕事についての様々をご紹介ができればと考えています。


■プロフィール
株式会社大入 代表取締役 大入 達男
奈良時代より続く『経師』職の伝統を受け継ぎ、長年にわたり書画全般の仕立・修復・保存に携わってきた。昭和62年に株式会社大入を設立。文化財保存のトータルプロデュースができる企業として、全国の大学図書館・博物館・史料館等より業務を担い、重要文化財の修復をも手掛ける。