京都府立山城郷土資料館:秋の特別展「光秀と幽斎~花開く武将文化~」〈丹後郷土資料館との連携企画〉 【文化財講演会・鶴崎裕雄氏(帝塚山学院大学名誉教授)11月2日(土)】(令和元年10月26日(土)~12月15日(日))

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展覧会・講演会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.kyoto-be.ne.jp/yamasiro-m/cms/?page_id=73

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来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公明智光秀と、その盟友細川幽斎(藤孝)は武将の中でも特に教養の高い文化人でした。光秀が本能寺の変直前に愛宕山で百韻連歌を催したことや、幽斎が古今伝受の正統を伝えていたために関ヶ原の合戦時に田辺城の包囲が解かれたことは、つとに知られています。武力による天下統一が進められる時代にあって、細川幽斎・忠興父子は、和歌・連歌・能楽・茶の湯・武家故実など室町時代までに成立した日本文化を江戸時代につなぐ役割も果たしていきます。

今回の展示では、光秀・幽斎等ゆかりの人物の肖像画や古文書、新たに発見された資料を含め、彼らの文化活動の足跡を示す文物を集め、天下統一の時代に花開いた武将文化のあり方を探ります。


【主な展示内容】(期間中、大幅な展示替えを行います)
  ・肖像画にみる光秀・幽斎とゆかりの人物
  ・幽斎の家老松井康之と文化活動
  ・幽斎と和歌・古今伝授の世界 
  ・光秀・幽斎と連歌・古典文学
  ・丹後細川能番組と能「真名井原」
  ・光秀・幽斎と乙訓・丹波・丹後・南山城

 【主な展示作品】
  ・明智光秀像 岸和田市 本徳寺所蔵(実物展示は11/2~9、他は複製展示)
  ・重要文化財 細川幽斎像・同夫人像 京都市 天授庵所蔵(展示期間は10/26~11/17)
  ・織田信長像 京都市 大雲院所蔵(展示期間は11/19~12/15)
 ・重要文化財 細川蓮丸像 京都市 聴松院所蔵(展示期間は11/19~12/15)
  ・京都府指定文化財 松井与八郎像 京丹後市 宝泉寺所蔵(展示期間は11/19~12/15)
 ・明智光秀書状、細川藤孝起請文ほか重要文化財 革嶋家文書 京都学・歴彩館蔵
    (革嶋家文書は10/26~11/17と11/19~12/15とで展示資料の入替えあり)
  ・重要文化財 大原野千句連歌懐紙 京都市・勝持寺所蔵(展示する帖の入替えあり)
  ・細川幽斎・紹巴両評点 橋本等安独吟百韻連歌 橋本家文書(新出資料、展示替えあり)
  ・細川幽斎・中院通勝古今伝受関係資料 京都大学附属図書館(展示替えあり)
  ・舞鶴市指定文化財 田辺籠城図 舞鶴市・大泉寺
  ・稲富流砲術秘伝書 京都大学附属図書館(展示する帖の入替えあり)
  

【文化財講演会】 
  「光秀・幽斎と和歌・連歌」
   日時:11月2日(土)午後1時30分~
   講師:帝塚山学院大学名誉教授 鶴崎裕雄 氏

 【文化財連続講座】
  「光秀・幽斎と京都」
   日時:11月30日(土)午後1時30分~
   講座:大山崎町歴史資料館長 福島克彦 氏

 【列品解説】
   日時:11月9日(土)、12月8日(日)午前11時~

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 <連携展示>
 ○企画展「光秀と幽斎~丹波・丹後の攻防と支配~」 9/28~11/17
  京都府立丹後郷土資料館

 <関連展示>
 ○企画展「国衆からみた光秀・藤孝~丹波・乙訓と織田権力~」 10/19~12/1
  大山崎町歴史資料館