太田記念美術館:ラスト・ウキヨエ 浮世絵を継ぐ者たち ―悳俊彦コレクション(2019年11月2日(土)~12月22日(日))
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●公式サイトはこちら
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/lastukiyoe
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2019年11月2日(土)~12月22日(日)
前期 11月2日(土)~24日(日)
後期 11月29日(金)~12月22日(日)
※前後期で全点展示替え
11月5、11、18、25~28、12月2、9、16日は休館します。
〈歴史に埋もれた明治の浮世絵を掘り起こす〉
浮世絵といえば江戸時代の文化と考える方は多いでしょう。しかしながら、明治時代の終わり、20世紀の初頭まで、浮世絵版画は制作され続けていました。現在ではその美術的価値があまり評価されていないため、美術館で紹介されることがほとんどない状況です。本展では、洋画家であり、浮世絵コレクターとしても知られる悳俊彦(いさお・としひこ)氏のコレクションの中から、歴史に埋もれた明治の浮世絵、約220点を掘り起こします。
〈37人の最後の浮世絵師たちの魅力を探る〉
明治時代に活躍した月岡芳年や小林清親は、しばしば「最後の浮世絵師」と称されます。しかしながら、彼らの次の世代にも数多くの絵師たちが活躍しており、移り変わる時代の中で新しい浮世絵を模索していたのです。二代歌川芳宗、右田年英、水野年方、楊洲周延、尾形月耕、山本昇雲、宮川春汀など、これまであまり紹介されてこなかった最後の浮世絵師たち、総勢37人の「ラスト・ウキヨエ」をご紹介します。
〈新しいテイストを盛り込んだ美人画や武者絵〉
明治時代の浮世絵は、江戸時代と同じように、美人画や名所絵、子ども絵、武者絵など、人々に馴染みのあるテーマが描かれています。しかしながら、淡く鮮やかな色彩や、迫力ある構図など、江戸時代の浮世絵とは全く異なる新しいテイストが盛り込まれているのです。今までの浮世絵のイメージを覆すような浮世絵に出会えることでしょう。
〈浮世絵の歴史をディープに学ぶ #秋の歌川派フェスタ〉
太田記念美術館では、9月には歌川豊国展、10月には歌川国芳展を開催いたします。それに続く今回の展覧会では、歌川派の系譜に連なる明治の浮世絵師たちの作品を多数紹介します。これらの3つの展覧会を通してご覧いただくことで、江戸から明治へと続く歌川派の系譜をたどることができるでしょう。浮世絵専門の美術館ならではの、浮世絵の歴史をより深く学べる展示構成となっています。
〈見どころの作品〉
右田年英「年英随筆 羽衣」(前期)
月岡芳年の門人である右田年英(1863~1925)の作品。大正10年(1921)頃の作品です。三保の松原で漁師から羽衣を返してもらった天女が、天へと昇っていく羽衣伝説のクライマックス場面。仏画を思わせる天女の表情や、色鮮やかな緑やオレンジといった天女の衣装に、江戸時代の浮世絵とは全く異なる、新しい時代の表現を感じさせます。
入館料
一般 1000円
大高生 700円
中学生以下 無料