深谷大 著『さし絵で楽しむ江戸のくらし』(平凡社)

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深谷大氏よりいただきました。

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シリーズ・巻次 平凡社新書 919
出版年月 2019/08
ISBN 9784582859195
Cコード・NDCコード 0239 NDC 382.1
判型・ページ数 新書 200ページ

版元公式サイト
https://www.heibonsha.co.jp/book/b457717.html

【江戸時代のコミック(戯作本)やヒットソング、歌舞伎や浄瑠璃などの芝居から、
豊富なイラストと興味深いフレーズをピックアップ。
江戸時代の生活・文化を現代とのつながりで読み解く、目で見て愉しむ江戸案内。
時にお祭りに興じ、時にヒットソングを口ずさみ、ダンスをして、おしゃれも楽しむ......。
日々をぞんぶんに楽しんだ江戸人から学ぶ、「生き方ハンドブック」!】

■深谷大(ふかや・だい)
東京都に生まれる。早稲田大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。専攻は江戸時代を中心とした日本文学・文化。現在、早稲田大学演劇博物館招聘研究員、中京大学文化科学研究所特任研究員。中京大学、愛知淑徳大学、横浜国立大学などで講師をつとめる。著書に『岩佐又兵衛風絵巻群と古浄瑠璃』(ぺりかん社)、共著に『岩佐又兵衛全集』(藝華書院)、『江戸人物読本 近松門左衛門』(ぺりかん社)などがある。

【目次】
前口上──江戸人から現代人へのメッセージ

第一章 年始の挨拶と名刺
一、新年は二日がスタート/二、江戸のお年玉/三、年頭の挨拶

第二章 タバコの流行と迷惑行為
一、江戸の路上喫煙・タバコポイ捨て/二、江戸時代はタバコブーム
三、立小便禁止/四、履物にはくれぐれも御用心を!

第三章 江戸の婚姻事情
一、嫁入り婚のルーツ/二、結婚式は夜会/三、結婚式の形態/四、結婚は一生の最大事

第四章 江戸の妊活奮戦記──家康も浄瑠璃姫にあやかった!
一、浄瑠璃の瑠は波瑠の瑠/二、浄瑠璃の伝播──歌舞伎との相違
三、浄瑠璃の原点は産育の物語──人類普遍のテーマ/四、瑠璃も玻璃も照らせば光る

第五章 江戸の育児と幼児教育
一、「七つまでは神のうち」/二、胎内脱出後の一年間/三、宮参り・食い初め
四、捨て子/五、寺子屋/六、いたずら

第六章 老いても元気な江戸老人
一、江戸時代の平均寿命/二、子供も『高砂』
三、老いてもなお健在? ──シニア世代の大活躍

第七章 ご当地ソングのルーツをたどる
一、甚句──元祖・ご当地ソング/二、甚句とは?/三、甚句の「甚」
四、「甚句」の表記/五、なぜ「甚句」ではなく「甚九」なのか?
六、『ゑびや甚九』の流行
【コラム】 『浮世風呂』の甚九の「喜代が崎」

第八章 流行歌の原点は新潟にあり
一、『東海道中膝栗毛』四編記載の甚句/二、越後甚句の広がり/三、甚句踊り

第九章 令和の世に生き続ける"甚句ダンス"
一、名古屋甚句/二、愛知県豊田市綾渡の盆踊

第一〇章 "下駄ダンス"、現代ダンスシーンの原点
一、白鳥の拝殿踊り/二、盆踊のダンス様式/三、〝下駄ダンス〟と現代アーティスト

第一一章 下駄がおしゃれの最前線!
一、下駄の発達/二、「男女塗り下駄禁止令」発令!/三、江戸の足元事情
四、裸足禁止令/五、裸足文化と下駄履き/六、〝下駄ダンス〟の下駄

第一二章 足袋は憧れの高級品
一、足袋屋の店先/二、足袋は高級品

第一三章 個食が普通な江戸の食卓──"一家団欒"は創られた伝統
一、お膳/二、ぼっち席/三、個食は寂しい?

第一四章 「りんだ」を喰う
一、江戸の芸能界の隠語──食べ物を中心に/二、「りんだ」もぢるって?
三、蕎麦の値段/四、蕎麦は現代の屋台ラーメン

第一五章 鮨にまつわる江戸の隠語
一、お鮨の種類と特徴/二、にぎり鮨の誕生──江戸の花形グルメ
三、お鮨屋さんの言葉/四、お鮨屋さんの数字

切口上──あとがきにかえて