第13回「白川静記念東洋文字文化賞」表彰式・記念講演会【第 13 回立命館白川静記念東洋文字文化賞受賞者/岡村秀典氏・黄 庭頎氏】 (2019年6月22日(土)14:00~16:30 、立命館大学衣笠キャンパス平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム)

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講演会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/sio/about/activities/award/pdf/13_shirakawashizukasyou.pdf

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聴講無料・事前申込不要

日 時:2019年6月22日(土)14:00~16:30
会 場:立命館大学衣笠キャンパス
平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム(定員 80 名)

【第 13 回立命館白川静記念東洋文字文化賞受賞者2名】
教育普及賞
岡村 秀典 氏
京都大学人文科学研究所 教授
対象業績
『鏡が語る古代史』ほか

【受賞挨拶】
恋情を歌う漢鏡の銘文

奨励賞
黄 庭頎 氏
佛光大学(台湾) 助理教授
対象業績
『従述祖至楊己―両周「器主日」開篇銘文研究』ほか

【受賞挨拶】
甲骨文・殷商史・金文研究と白川文字学について

【記念講演】
白川学と『万葉集』
新元号制定で話題の『万葉集』。白川静先生にはこの『万葉集』について、『初期万葉論』『後期万葉
論』という2冊の著作があります。いずれも中国文化・文学との比較から論じられたものです。『初期万葉論』は主に奈良時代より前の歌についてその呪的な歌の世界を論じています。中公新書『詩経』で論じられた、詩篇と万葉歌という類似するうたの世界の比較研究の方法が柿本人麻呂の歌などにおいて展開されています。『後期万葉論』では大伴旅人・山上憶良・大伴家持などの歌の世界について中国文学との比較から論じられています。大伴旅人が催した「梅花の宴」の歌についての見解など、こうした白川先生の万葉研究の一端を紹介し、併せて古代歌垣をめぐる近年の研究動向についても紹介いたします。
講師:真下 厚 元立命館大学文学部教授