寺社縁起研究会・関東支部 第119回例会(2019年3月2日(土)13:00~17:00、金沢大学東京事務所[東京都中央区日本橋室町])
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●公式サイトはこちら
https://blog.goo.ne.jp/engi-kanto/e/f62a16ced1065d3bafe7b309526fa20a
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◇日時:2019年3月2日(土)13:00~17:00
◇会場:金沢大学東京事務所 ※会場にご注意ください。
東京都中央区日本橋室町1-9-12共同ビル(室町1丁目)102号室
◇内容:
研究発表1 遷座から勧請へ―八幡神の中世的展開― 徳永健太郎
【要旨】奈良時代に歴史上に登場して以降、神仏習合を先導してきたとされる八幡神・八幡宮であるが、それがなぜ、どのように全国に広まったのか、その軌跡を具体的に跡づけた研究には乏しい。本報告では、石清水八幡宮を中心に、八幡神の諸国展開の論理とその軌跡について検討する。特に石清水領荘園が「別宮」として諸国に成立した院政期の動向を重視し、長治2年(1105)、筑前大山寺竃門宮の支配権をめぐり山門と八幡とが対立した事件の分析を軸に、「別宮」の号が成立した社会的・宗教的な背景を考えてみたい。
研究発表2 雨宝童子の図像学―中近世の縁起と図像から― 小口歩美
【要旨】伊勢神宮の東、朝熊山金剛証寺の守護神雨宝童子。右手に金剛宝棒、左手に宝珠を持すこの童子は、天照大神から朝熊山を守護するよう命じられ、頭頂に天照大神の吐いた五輪塔、額に虚空蔵菩薩が吐いた白色宝珠を備える。近世には天照大神と同体とされ、各地に広まった。他方、奈良県桜井市長谷寺の本尊脇侍は、天照大神・雨宝童子、春日明神・難陀龍王とされた。中近世日本において、雨宝童子はどのように表象されてきたのか。天照大神同体説以前の雨宝童子信仰の様相を、朝熊山縁起などからさぐってみたい。
研究発表3 『東文選』の仏教関連記事 松本真輔
【要旨】『東文選』は、1478年、第四代朝鮮国王世宗の命により、徐巨正を中心に盧思愼・姜希孟・梁誠之らが編纂した詩文集。全130巻で、新羅時代から当代まで、およそ500名の作品が収録されている。排仏崇儒の色濃い朝鮮王朝での官選詩文集であるが、実際には僧侶の作品や仏教関連の記事が少なからず含まれていることが知られている。本発表では、巻六十四~九十五「記」に収録された記事を中心に寺社縁起研究への活用の可能性について考えてみたい。
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※寺社縁起研究会関東支部例会は、1年ぶりの開催となります。前回に引き続き、今回も黒田智さんのご厚意により、金沢大学東京事務所を会場としてご提供いただきました。近大ではなく金大です。お間違えなきようお願いいたします。