慶應義塾大学アート・センター(KUAC)「江戸時代の貨幣と人々の暮らし」(2019年1月21日(月)〜 2月8日(金)、慶應義塾大学アート・スペース )

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展示会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.art-c.keio.ac.jp/news-events/event-archive/the-world-of-paleography-vi/

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日時
2019年1月21日(月)〜 2月8日(金)
10:00 - 17:00
土・日・祝日休館

場所
慶應義塾大学アート・スペース
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45

対象
どなたでもご覧いただけます

費用
入場無料

お問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター
03-5427-1621

ac-tenji@adst.keio.ac.jp

【現代の私たちの中で、「お金」とまったく関わらずに暮らせる人は、まずいないでしょう。では、江戸時代はどうだったのか。その答えは、津々浦々のさまざまな人がお金に関わり、それに左右されながら暮らすようになっていた時代といっても良いのではないでしょうか。

 わが国における貨幣経済は、18世紀半ば頃から、都市部だけではなく農村部の人々にも広く浸透していったと言われています。関東地域でも、特産品生産や地場産業が勃興する中、河川舟運網や街道を通じて、「ひと」「もの」が移動し、江戸との間での密接な経済活動が繰り広げられました(「関東地廻り経済」)。こうした動きは、人々の間での「お金」の支払いが日常的になされるようになったことにほかなりません。本展覧会は、その一端を慶應義塾大学文学部古文書室が所蔵する関東農村部の古文書をもとに紹介するものです。

 古文書室が所蔵する史料群は、本学における経済史・経済思想史研究の土台を作った野村兼太郎博士(1896-1960)が収集したコレクションであり、そのため、どの1点を取り上げても、何らかの形で「お金」と関わる面があります。そして、江戸時代の「お金」をより身近に感じ取ってもらえるよう、今回の展示では、高校の教科書などで誰もが学んだ歴史的な事柄や現代に名残のある地名などにまつわる古文書を盛り込むこととしました。

 日々「お金」に泣き笑いしていた人々の息づかいを醸し出す古文書を通じ、「徳川ジャパン」の貨幣経済が、今日の私たちの暮らしの土台となっていることを体感してもらえたら幸いです。】