KU-ORCAS国際シンポジウム「大坂画壇と京・大坂の文化ネットワーク」(2018年7月28日(土)10:00 ~ 17:10、関西大学千里山キャンパス 尚文館1 階 マルチメディアAV大教室)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.u-presscenter.jp/2018/07/post-39807.html

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【江戸時代の大坂では、豊かな経済力を背景に文化が開花し、木村蒹葭堂をはじめとした文人画家や森狙仙などさまざまな画派の絵師が活躍しました。これらは「大坂画壇」と呼ばれていますが、京都の尾形光琳や伊藤若冲、江戸の葛飾北斎や喜多川歌麿らに比べ、多くは忘れられた存在で、その作品は大英博物館や欧米の美術館など海外に流出しています。また、江戸時代の作品における日本美術史研究は日本美術と西洋美術についての比較研究が大半で、大坂画壇に多く見られるような中国絵画受容の研究には重きが置かれていませんでした。

本シンポジウムでは、世界最高水準の東アジア文化研究拠点であるKU-ORCAS(関西大学アジア・オープン・リサーチセンター※2017年4月開設)が、大英博物館学芸員の矢野明子氏、ロンドン大学のアンドリュー・ガーストル氏や国内の研究者を迎え、大坂画壇をめぐる京都と大坂の文化ネットワークについて報告します。また、2020年から2021年にかけて、京都国立近代美術館で「関西画壇展」(仮称)の開催が予定されており、このたび前哨企画としての座談も実施します。】

【日  時】 7月28日(土)10:00 ~ 17:10

【場  所】 関西大学千里山キャンパス 尚文館1 階 マルチメディアAV大教室
      大阪府吹田市山手町3-3-35(阪急千里線「関大前」駅北出口から徒歩約10分)

【参加費】 無料・事前申込不要 
 
【主  催】 KU-ORCAS(関西大学アジア・オープン・リサーチセンター)

【共  催】 関西大学東西学術研究所   

【協  力】 京都国立近代美術館

【本シンポジウムに関する一般のお問い合わせ先】
 関西大学研究所事務グループ(以文館) TEL:06-6368-1834(平日9:00~17:00)

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     ■ KU-ORCAS国際シンポジウムの詳細
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10:00~ 開会 趣旨説明:中谷 伸生(関西大学文学部教授)

10:10~ アンドリュー・ガーストル(Gerstle,C.Andrew)氏(ロンドン大学教授)
     「文芸・芸能の出会いの場としての遊芸サロン-上方歌舞伎を中心に」

11:40~ 中谷 伸生(関西大学教授)
     「大坂画壇と京都の画家たち-大雅・若冲・応挙・芦雪・呉春-」

12:20~ 休憩

13:30~ 矢野 明子 氏(大英博物館学芸員)
     「大英博物館所蔵 北川祭魚ほか『四季発句摺物帖』について」

14:10~ 平井 啓修 氏(京都国立近代美術館研究員)
     「<若冲と並ぶ画家>鶴亭の足跡と交友について」

15:10~ スコット・ジョンソン(Gordon Scott Johnson)(関西大学名誉教授)
     「近江俳人玉尾寄松と玉尾氏の京都、大坂摺物の関係」

15:50~ 明尾 圭造 氏(大阪商業大学准教授・大阪商業史博物館主席学芸員)
     「大坂町人と自娯の精神について-蔵屋敷と文人画をもとに-」

16:30~ 座談「もし<京都と大阪展>が可能なら」

17:10 閉会