東洋文庫・特別講演会「中国の伝統人形芝居の現在(いま)」(2018年10月20日(土)午後1:00〜5:00、東洋文庫2階講演室)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://sites.google.com/site/tbkenkyubulecture/tokubetu-danwa

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【道具一式を担いで、街の盛り場はもちろん、どんな山奥にも回って来る人形芝居は、人々の大切な娯楽で、以前は中国各地で見られました。交通網が発達し、テレビの普及した現在でも、浙江省の舟山群島や温州地区には、伝統的な人形芝居が人々の暮しの中に生きています。例えば、神様への願掛け、願ほどきにお礼として奉納されたり、正月や夏の農閑期に娯楽として上演されたりします。そんな人形芝居の上演風景を映像で紹介しながら、伝統的人形芝居の概要と保護、今後の課題について考えます。
 今回の講演会には、温州地区と舟山地区で、伝統人形芝居の研究、保護活動に十年以上にわたり取り組んで来られた温州非物質文化遺産センターの楊思好さんと浙江海洋大学の毛久燕さんをお招きしました。最新の現地報告をお聴きください。】

【日時】2018年10月20日(土)午後1:00〜5:00
【会場】東洋文庫2階講演室
【司会】馬場 英子(東洋文庫研究員、新潟大学名誉教授)
【プログラム】
 13:00 開場
 13:30 中国の伝統人形芝居について
      馬場 英子
       人形芝居の歴史、種類、演目、分布地域など。舟山の『白兎記』と蒼南『粉粧楼』
       参考:東洋文庫データベース(中国木偶戯写真資料庫・動画・中国浙江省木偶戯資料)
http://124.33.215.236/cnkosyomokugugidb/cnkosyomokugugi_srch.php
http://124.33.215.236/movie/baba/index_movie_baba.html
 14:15 舟山の指遣い人形芝居の伝承と現在、非物質文化遺産としての保護
      毛 久燕(浙江海洋大学)
       結婚前夜の猪羊戯、子どもの誕生一か月祝賀の満月戯、文化遺産保護のための課外活動
 15:00 休憩     『粉粧楼』(胡奎、人頭を売る)録画上映
 15:20 温州独り遣い指人形芝居の基本芸術形態
      楊 思好(温州非物質文化遺産中心)   通訳:瀬田 充子
       伝来の歴史、打八仙、戯神田公元帥の勧世文、掃台など伝統的上演風景とともに紹介
 16:30 質疑応答
 17:00 閉会