国文学研究資料館・展示 特設コーナー「江戸の人々が見た禅」(平成30年3月15日(木)~5月8日(火))
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●公式サイトはこちら
http://www.nijl.ac.jp/pages/event/exhibition/2017/zenn.html
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※上記サイトに詳細な写真入り説明あり。
通常展示の一部のスペースを使って、当館所蔵の作品を展示いたします。
江戸の人々が見た禅
会期:平成30年3月15日(木)~5月8日(火)
休室日:日曜日・祝日、展示室整備日(3月27日~29日、31日、4月19日)
【禅宗[ぜんしゅう]が日本に定着したのは中世ですが、社会に広く普及したのは近世だったと言えます。それまでは公家[くげ]や武家が主な相手であった禅宗は、室町時代の終わりから経済力を増した商人層に顔を向け始め、徐々に貧富貴賎[ひんぷきせん]を問わず禅の教えを発信するようになりました。その伝播[でんぱ]も受容も多様多彩で、江戸時代独特の豊富な禅の景色が描き出されており、書物を通じてその世界を窺うことができます。本格的に修行[しゅぎょう]に励む人や思想に深く入りたい人には難解な漢文の禅籍[ぜんせき]が、関心を持ち始めた人には入門書に近い日本語の仮名法語[かなほうご]が数多く刊行されました。それだけでなく、ただ面白い話を読みたい人にまで江戸時代の禅は適応したのです。
ここに展示した典籍[てんせき]は、江戸時代の人々が見ていた禅のごく一部ですが、その奥深さ、多様性や面白さを味わうことができます。】