染谷智幸編『はじめに交流ありき 東アジアの文学と異文化交流』東アジア文化講座1(文学通信)

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3月上旬刊行予定です。

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ISBN978-4-909658-44-9 C0320
A5判・並製・カバー装・448頁
定価:本体2,800円(税別)


前近代の東アジアの交流を学び、今に活かす!
東アジアの文化と文学の交流を学ぶシリーズ、東アジア文化講座第1巻。

中国からひろまった漢字漢文にもとづく思想や文化は、日本だけでなく、各地域でどのように展開し、継承と反発をくり返し、独自のものに再創造されたのか。
中国、朝鮮半島、日本、琉球、ベトナムなど、これらの交流圏にあった十九世紀以前の前近代の東アジアを俯瞰し、論じていく。
東アジアと日本、世界を接続して考え、問い直していくシリーズ、東アジア文化講座。
これからの東アジアを生き抜くヒントがここにある。

第1巻は東アジアの文化と異文化交流をテーマに、まず「交流」「関係」を設定し、そこから生みだされた往還、交易と文化、海域と伝承、聖地、島嶼の文化等を考える。「文化」を先にする発想からは、国家・民族の独我論に陥ってしまう危険性があることに加え、東アジアの海域やその周辺への理解は乏しいものになるであろうという姿勢のもと生み出される、新たな東アジア交流史がここに誕生した。

執筆は、小峯和明/染谷智幸/鈴木 彰/水谷隆之/水口幹記/空井伸一/岡 美穂子/高橋博巳/島村幸一/金 英順/鄭 敬珍/角南聡一郎/宮﨑晶子/菊地章太/宮腰直人/杉山和也/朴 知恵/菊地 仁/志賀市子/小俣喜久雄/福 寛美/澤井真代/黄 暁星/酒井正子/森田雅也/松浦史明/中島楽章/位田絵美/Emanuel Pastreich/堀部正円/森田憲司/松尾恒一/小島裕子/張龍妹/李銘敬/龍野沙代/丸井貴史の37名。

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【編者紹介】

染谷智幸(そめや・ともゆき)

茨城キリスト教大学教授。専門分野は日本文学・日韓比較文学。著書に『西鶴小説論─対照的構造と〈東アジア〉への視界』(翰林書房、2005年)、『韓国の古典小説』(ぺりかん社、2008年)、『日本近世文学と朝鮮』(勉誠出版、2012年)、『男色を描く 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉』(勉誠出版、2017年)、『日本永代蔵 全訳注』(講談社学術文庫、2018年)など。

【目次】

総序 東アジアの文化と文学●小峯和明
1 今、なぜ、東アジアか?
2 東アジアというフィールド
3 「東洋」から「東アジア」へ
4 比較文学から共有文学へ・方法論の課題

序 はじめに交流ありき―東アジアの文学と異文化交流●染谷智幸
1 はじめに
2 激動の七世紀と日本
3 交流からみる東アジアの文化と十六世紀
4 中心・周辺・亜周辺
5 表面化しない交流
6 本巻の各テーマについて(一)
7 本巻の各テーマについて(二)
8 おわりに


第1部 東アジアの往還

01 渡海記と漂流記―十六世紀以前を中心に●鈴木 彰
1 渡海記・漂流記という資料群
2 渡海記・漂流記の分布と系譜
3 文芸としての渡海記・漂流記

02 漂流と漂着―『韃靼漂流記』を中心に●水谷隆之

1 はじめに
2 近世前期の漂流
3 漂流文芸の展開
4 無人島への漂着
5 おわりに

03 遣唐使の文学―往来する人々●水口幹記
1 遣隋使・遣唐使概要
2 渡り往く日本人―阿部仲麻呂・井真成
3 往来する日本人―藤原宇合・吉備真備・玄昉
4 渡り来る唐人・天竺人―袁晋卿・鑑真・菩提僊那

04 遣明船と策彦周良―黒衣の交渉人●空井伸一
1 はじめに―策彦の「涙」
2 朝貢・勘合・遣明使禅僧―日元貿易との比較から見る日明貿易
3 策彦の入明体験―黒衣の交渉人
4 謙虚な策彦
5 蓮の葉の上でまどろむ「名僧」―再び策彦の「涙」について

05 大航海時代のキリスト教とアジア―ザビエルの鹿児島伝道●岡 美穂子
1 はじめに
2 坊津一乗院とアンジローのかかわり
3 一乗院と薩摩の交易
4 アンジローの宗教知識
5 「倭寇」アンジロー
6 その後の薩摩のキリシタン
7 十七世紀初頭の薩摩のキリシタン
8 おわりに

06 朝鮮通信使と燕行使の文学●高橋博巳
1 はじめに
2 種種風致の交流
3 成大中と朴斉家
4 孫星衍と伊秉綬
5 おわりに

07 琉球と唐・ヤマトの交際・交叉―一七一四年の江戸立を中心に●島村幸一
1 はじめに
2 近衛家煕と会見した程順則
3 もうひとりの会見者、玉城朝薫
4 朝薫の組踊
5 おわりに

08 崔致遠と東アジア―「補安南録異図記」を中心に●金 英順
1 はじめに
2 叙述の動機と目的
3 安南の獠族と南詔
4 高駢の安南統治
5 おわりに

09 日朝文人の交流―《蒹葭雅集図》の例から●鄭 敬珍

1 はじめに
2 《蒹葭雅集図》について
3 別号図としての《蒹葭雅集図》
4 《蒹葭雅集図》に集った人々
5 崔天宗殺害事件と《蒹葭雅集図》
6 「文芸」を介した東アジア的交流

第2部 海域と伝承

01 黒潮文化圏と新「海上の道」―柳田国男の想像力●角南聡一郎
1 はじめに
2 「海上の道」とは
3 「海上の道」の今日的評価
4 「海上の道」前史
5 寄物と想像力
6 おわりに

02 農業国家アンコールの「航海神」観音●宮﨑晶子
1 はじめに
2 ジャヤヴァルマン七世時代の「航海神」観音
3 アンコールの交易
4 おわりに

03 媽祖と海域の文化●菊地章太
1 われらが御母
2 異郷で暮らす人々の神
3 日本列島への伝播
4 東国から北限の地へ
5 海域世界における伝承

04 日本海海域の文芸―幸若舞曲『笈捜』小考●宮腰直人
1 はじめに
2 海洋文芸としての幸若舞曲
3 地域の幸若舞曲享受―浦人たちの物語
4 おわりに

05 海域生物をめぐる言説―シャチ・クジラを事例として●杉山和也

1 はじめに
2 東アジアの臨海諸地域におけるクジラの認識
3 日本におけるシャチホコの認識
4 東アジアの臨海諸地域におけるシャチに関する記述と、その認識
5 おわりに

06 朝鮮の海域伝承―玉英、東アジアを放浪する●朴 知恵
1 はじめに
2 『崔陟伝』のあらすじ
3 作品に登場する地名について
4 人名について

第3部 島嶼の文化

01 港市と島嶼の文学―北九州海辺の伝承世界から●菊地 仁
1 はじめに
2 マツラサヨヒメと入水譚
3 「させまろ伝説」への分岐
4 北九州の沈鐘伝説
5 カネノミサキと玉取り姫
6 ヒビキノナダに沈む船
7 大陸との交流と結界
8 おわりに

02 中台交流史からみる台湾の宗教文化―三山国王信仰を事例として●志賀市子
1 はじめに
2 三山国王信仰とは
3 台湾への伝播と土着化
4 消えた族群?―台湾の族群分類と潮州福佬
5 おわりに―中台の新たな交流がもたらすもの

03 台湾の鄭成功伝承●小俣喜久雄
1 鄭成功概要
2 開台聖王主神廟
3 台湾各地にみられる鄭成功伝説

04 奄美のユタ伝承と東アジア●福 寛美
1 はじめに
2 オモイマツガネ(思松金)
3 奄美群島と朝鮮半島
4 両性を持つユタ
5 神道具の探索
6 おわりに

05 八重山の文化●澤井真代
1 境域の島々
2 シマへの渡来者
3 八重山の御嶽
4 八重山の芸能
5 おわりに

06 古代中国と済州島の交流●黄 暁星
1 はじめに
2 済州島の地理的位置
3 唐船と済州島
4 蒙古人と済州島
5 おわりに

07 八重山・小浜島の念仏歌●酒井正子
1 はじめに
2 小浜島の旧盆行事
3 ニムチャー(念仏者)衆の家まわり
4 小浜島の念仏歌 詞章五種
5 おわりに

第4部 交易と文化

01 海賊と海商●森田雅也
1 はじめに
2 古代の海賊・海商
3 八〜九世紀の海賊・海商
4 日宋貿易と倭寇
5 勘合貿易
6 博多と堺の海商
7 朱印船・糸割符
8 おわりに

02 東南アジア交易と中国人町・日本人町●松浦史明
1 はじめに
2 東南アジアの交易
3 中国船の東南アジア進出
4 「住蕃」して活動する中国商人
5 華僑社会の発展と中国人町
6 東南アジアの日本人町
7 おわりに

03 明末白話小説と海外貿易●中島楽章
1 三言二拍のビジネス小説
2 物語の舞台と概要
3 貿易船の船主と客商
4 貿易船の経営形態
5 吉零国の銀貨
6 明末南海貿易と銀流通

04 長崎民衆の異国認識●位田絵美
1 異国に開かれた扉―『増補華夷通商考』から見えるもの
2 長崎民衆が持つ異文化情報―「長崎旧記類」から
3 異国人情報が集約される地役人集団の町―長崎
4 海でつながる連帯感
5 おわりに

05 経済小説の胎動と東アジアの交易―経済以前と貨幣の歴史●染谷智幸
1 はじめに
2 日本経済小説史の見取り図
3 『日本永代蔵』にみる商業の胎動
4 東アジアの貨幣流通とその展開
5 日本の貨幣流通と米
6 おわりに

06 文化力〈ソフトパワー〉と政治・経済―朝鮮半島のルネサンスと南北対話●Emanuel Pastreich
1 はじめに
2 朝鮮半島の古い用語・政治体制に目を向ける
3 南北ルネサンス・プロジェクト
4 東アジアへ向けて

07 仏教経典と長者伝承●堀部正円
1 長者とは
2 釈尊への信仰
3 長者窮子の喩
4 中国古典と長者
5 日本における長者
6 近世の長者

08 東アジアの紙銭●森田憲司
1 紙銭とは、そしてその歴史
2 紙銭の今
3 東アジアの紙銭

09 南シナ海の海盗―張保仔と女海賊鄭一嫂●松尾恒一
1 倭寇から海盗へ―明・清代、海賊と日中欧の交流
2 ヨーロッパの東アジア進出と南シナ海海賊―張保仔と女海賊鄭一嫂
3 張保仔―南シナ海漁民の英雄より世界の英雄に

第5部 東アジアの聖地

01 五台山の仏教文化―東アジアが育んだ歴史●小島裕子
1 本朝における仏教の黎明と五台山
2 中国、五台山における文殊菩薩値遇の思想
3 本朝における「五台山文殊」伝承の展開
4 小結 緒としての東大寺草創「四聖」考

02 普陀山と観音信仰●張龍妹
1 はじめに
2 水神信仰と観音信仰
3 大中三年と大中十三年
4 「不肯去観音」と「不肯去観音院」

03 泰山と日本の古典文芸―泰山名句と封禅説話を中心に●李銘敬
1 はじめに
2 泰山の名句
3 泰山封禅説話
4 泰山封禅と日本
5 おわりに

04 金剛山像―金同伝説とその変遷●龍野沙代
1 金剛山紀行文と伝説
2 鬱淵に沈んだ外道
3 懶翁との法力対決
4 鬱淵で泣く金同一家
5 金剛山に命を捧げる

05〈聖地〉の近代化と東アジア●染谷智幸
1 はじめに
2 光圀の媽祖、斉昭の弟橘姫
3 聖地/遊興/交通
4 近代の鉄道と聖地
5 結語

06 反逆者たちの聖地●丸井貴史
1 はじめに
2 中国―水滸伝
3 日本―本朝水滸伝
4 朝鮮―洪吉童伝

執筆者一覧
索引

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執筆者一覧
掲載順①現職②専門③主要著書・論文


編著者◉染谷智幸 →奥付

小峯和明(こみねかずあき)
①立教大学名誉教授、中国人民大学高端外国専家
②日本中世文学、東アジア比較説話
③『説話の森─中世の天狗からイソップまで』(岩波現代文庫、二〇〇一年)、『中世日本の予言書─〈未来記〉を読む』(岩波新書、二〇〇七年)、『遣唐使と外交神話』(集英社新書、二〇一八年)

鈴木 彰(すずきあきら)
①立教大学文学部教授
②日本中世文学
③『平家物語の展開と中世社会』(汲古書院、二〇〇六年)、『いくさと物語の中世』(共編著、汲古書院、二〇一五年)、『島津重豪と薩摩の学問・文化─近世後期博物大名の視野と実践』(共編著、勉誠出版、二〇一五年)

水谷隆之(みずたにたかゆき)
①立教大学教授
②日本近世文学
③『江戸吉原叢刊〈第4巻〉遊女評判記4・貞享~正徳』(編著、八木書店、二〇一一年)、『西鶴と団水の研究』(和泉書院、二〇一三年)、「『好色一代男』巻四の二「形見の水櫛」考─『伊勢物語』古注釈との関係」(『江戸の学問と文藝世界』森話社、二〇一八年)

水口幹記(みずぐちもとき)
①藤女子大学教授
②東アジア文化史
③『日本古代漢籍受容の史的研究』(汲古書院、二〇〇五年)、『古代日本と中国文化─受容と選択』(塙書房、二〇一四年)、『前近代東アジアにおける〈術数文化〉』(編著、勉誠出版、二〇二〇年)

空井伸一(うついしんいち)
①愛知大学教授
②日本近世文学、仏教文化
③「「浅茅が宿」の「烈婦」─「玉」として砕ける宮木」(『国語と国文学』95─12、二〇一八年十二月)、「連帯する「孤独」─「菊花の約」の「友」」(『文学論叢』157、二〇二〇年二月)、『「国文学」の批判的考察─江戸のテキストから古典を考え直す』(文学通信、二〇二〇年)

岡 美穂子(おかみほこ)
①東京大学大学院准教授
②中近世移行期の対外関係史
③『商人と宣教師 南蛮貿易の世界』(東京大学出版会、二〇一〇年)、『大航海時代の日本人奴隷』(共著、中央公論新社、二〇一七年)

高橋博巳(たかはしひろみ)
①金城学院大学名誉教授
②近世文人研究
③『京都芸苑のネットワーク』(一九八八年)、『江戸のバロック─徂徠学の周辺』(一九九一年)、『画家の旅、詩人の夢』(二〇〇五年、以上ぺりかん社)

島村幸一(しまむらこういち)
①立正大学教授
②琉球文学
③『琉球文学の歴史叙述』(勉誠出版、二〇一五年)、『おもろさうし研究』(角川文化振興財団、二〇一七年)、『琉球船漂着者の「聞書」世界─『大島筆記』翻刻と研究(叢書・沖縄を知る)』(勉誠出版、二〇二〇年)

金 英順(きむよんすん)
①立教大学兼任講師
②日本中世文学、東アジアの比較文学
③『海東高僧伝』(編著、平凡社、二〇一六年)、「東アジアの入唐説話にみる対中国意識─吉備真備・阿倍仲麻呂と崔致遠を中心に」(『アジア遊学』197、勉誠出版、二〇一六年)、『シリーズ日本文学の展望を拓く 第一巻 東アジアの文化圏』(編著、笠間書院、二〇一七年)

鄭 敬珍(じょんきょんじん)
①檀国大学日本研究所H‌K研究教授(韓国)
②近世日韓比較文化
③「一七六四年の朝鮮通信使からみる庶孼文人─「蒹葭雅集図」制作の過程と大坂文人たちとの交遊」(『日本研究』52、二〇一六年三月)、「《蒹葭雅集図》にみる文人世界─18世紀の日韓文人が共有した空間」(『国際日本学』14、二〇一七年一月)、『交叉する文人世界─朝鮮通信使と蒹葭雅集図にみる東アジア近世』(法政大学出版局、二〇二〇年)

角南聡一郎(すなみそういちろう)
①神奈川大学准教授
②仏教民俗学、物質文化研究
③「寺院に伝わる怪異なモノ─仏教民俗学の視座」(『アジア遊学』239、二〇一九年)、「さまざまなモノ研究と民俗学」(『日本民俗学』300、二〇一九年)、「尾張の道場法師伝承─その痕跡に着目して」(『元興寺文化財研究所 研究報告二〇一九』二〇二〇年)

宮﨑晶子(みやざきあきこ)
①茨城キリスト教大学准教授
②東南アジア美術史
③「アンコール期の地方遺跡における観世音菩薩像の役割─『カーランダヴューハ・スートラ』を出典とする彫像を中心に」(『東南アジア考古学』28、二〇〇八年)、「十~十一世紀における宗教と社会体制─アンコール王朝最大版図へのあゆみ」(『佛教藝術』337、二〇一四年)

菊地章太(きくちのりたか)
①東洋大学教授
②比較宗教史
③『位牌の成立─儒教儀礼から仏教民俗へ』(東洋大学出版会、二〇一八年)、『東アジアの信仰と造像』(第一書房、二〇二〇年)

宮腰直人(みやこしなおと)
①同志社女子大学准教授
②語り物文芸、奈良絵本・絵巻
③「弁慶の地獄破り譚考:島津義久と語り物文芸の関わりから」(『文学』13─5、二〇一二年九月)、「南奥羽地域における古浄瑠璃享受─文学史と語り物文芸研究の接点を求めて」(日本文学の展望を拓く『文学史の時空』笠間書院、二〇一七年)

杉山和也(すぎやまかずや)
①青山学院大学・順天堂大学・鶴見大学非常勤講師
②説話・説話研究史・南方熊楠
③『南方熊楠と説話学』(平凡社、二〇一七年)、『熊楠と猫』(共著、共和国、二〇一八年)
朴 知恵(ぱくちえ)
①明治大学兼任講師、立教大学日本学研究所研究員
②平家物語、崔陟伝
③「延慶本『平家物語』に於ける女人往生」(『文学研究論集』48、二〇一八年二月)、「『崔陟伝』紹介─韓国における先行研究を踏まえて」(『古代学研究紀要』26、二〇一八年六月)

菊地 仁(きくちひとし)
①山形大学名誉教授
②日本古代中世文学
③『職能としての和歌(中世文学研究叢書11)』(若草書房、二〇〇五年)、「見返る西行─伝承・絵画から和歌へ」(『西行学』4、二〇一三年八月)、「説話と和歌とはいかに結びつくか─『十訓抄』三舟譚の周辺」(『中世文学』63、二〇一八年六月)

志賀市子(しがいちこ)
①茨城キリスト教大学教授
②文化人類学、中国宗教研究
③『〈神〉と〈鬼〉の間:中国東南部における無縁死者の埋葬と祭祀』(風響社、二〇一二年)、『香港道教與扶乩信仰』(原著、訳校、香港中文大学出版社、二〇一三年)、『潮州人:華人移民のエスニシティと文化をめぐる歴史人類学』(編著、風響社、二〇一八年)

小俣喜久雄(おまたきくお)
①大葉大学教授(台湾)
②台日民俗信仰、日本近世文学
③『一中節の基礎的研究』第一巻 正本集(共編、勉誠出版、一九九九年)、『初代都太夫一中の浄瑠璃─音曲に生きた元住職』(新典社、二〇一〇年)、『台湾・開台聖王鄭成功主神廟の研究』(致良出版社、二〇一六年)

福 寛美(ふくひろみ)
①法政大学沖縄文化研究所兼任所員、法政大学兼任講師
②琉球文学、民俗学、神話学
③『歌とシャーマン』(南方新社、二〇一五年)、『奄美群島おもろの世界』(南方新社、二〇一八年)、『新うたの神話学』(新典社、二〇一九年)

澤井真代(さわいまよ)
①日本学術振興会特別研究員
②民俗学、沖縄研究
③『石垣島川平の宗教儀礼─人・ことば・神』(森話社、二〇一二年)、「沖縄の御嶽」(『大島半島のニソの杜の習俗調査報告書 資料編』二〇一八年)、「「シマ宇宙」への通路─宮古、南洋、八重山」(『沖縄文化研究』47、二〇二〇年)

黄 暁星(こうぎょうせい)
①広東技術師範大学講師(中国)
②比較文学と異文化研究、日中交流史
③「明清時代の中琉交流における福建の機能と役割」(『日本言語文化研究』延邊大学、二〇一六年)、「明代嘉靖年間日本遣明使在宁波的文化交流活動─以策彦周良的「初渡集」為例」(『大衆文芸』二〇一八年一月)、「中医薬在琉球的伝播与异域医薬文化交流」(『比較文学と比較文化論叢』二〇一九年八月)

酒井正子(さかいまさこ)
①川村学園女子大学名誉教授
②奄美沖縄の歌文化研究。とくに歌謡の生成と伝承をめぐって
③『奄美歌掛けのディアローグ~あそび・ウワサ・死~』(第一書房、一九九六年)、『奄美・沖縄 哭きうたの民族誌』(小学館、二〇〇五年)、「禁止から尊重、奨励へ~奄美のシマ言葉の変遷」(『口承文芸研究』41、日本口承文芸学会、二〇一八年)

森田雅也(もりたまさや)
①関西学院大学教授
②日本近世文学
③『西鶴浮世草子の展開』(和泉書院、二〇〇六年)、『島国文化と異文化遭遇:海洋世界が育んだ孤立と共生』(編著、関西学院大学出版会、二〇一五年)、『古川柳入門』(監修、同、二〇一七年)

松浦史明(まつうらふみあき)
①上智大学アジア文化研究所客員所員
②東南アジア前近代史
③「真臘とアンコールのあいだ─古代カンボジアと中国の相互認識に関する一考察」(『上智アジア学』28、二〇一〇年)、「刻文史料から見たアンコール朝の仏教とその展開」(肥塚隆編『アジア仏教美術論集 東南アジア』中央公論美術出版、二〇一九年)、「仏教王ジャヤヴァルマン七世治下のアンコール朝」(千葉敏之編『歴史の転換期4 一一八七年:巨大信仰圏の出現』山川出版社、二〇一九年)

中島楽章(なかじまがくしょう)
①九州大学人文科学研究院准教授
②中国社会史、東アジア海域史
③『明代中国の紛争と秩序─徽州文書を中心として』(汲古書院、二〇〇二年)、『徽州商人と明清中国』(山川出版社、二〇〇九年)、『大航海時代の琉球と海域アジア─レキオスを求めて』(思文閣出版、二〇二〇年)

位田絵美(いんでんえみ)
①近畿大学准教授
②近世文学(異文化認識研究・挿絵による仮名草子研究)
③「『和漢三才図会』にみる対外意識」(『歴史評論』592、一九九九年八月)、『挿絵解釈の研究─『大坂物語』を中心に』(和泉書院、二〇二〇年)

Emanuel Pastreich(えまにゅえる・ぱすとりっち)
①アジアインスティチュート理事長、未来都市環境研究院事務総長(韓国)
②比較文化
③『目に見える世俗─中国の白話小説受容と江戸時代の通俗文学に対する文学批評の起源』(ソウル大学校出版部、二〇一一年)、『武器よさらば─地球温暖化の危機と憲法九条』(東方出版、二〇一九年)、『私は悪を恐れない─二〇二〇年米国大統領選への出馬宣言』(パブー出版、二〇二〇年)

堀部正円(ほりべしょうえん)
①日蓮正宗教学研鑚所研鑽員
②仏教書の書誌学研究
③「近世に出版された日蓮宗関係書籍の一隅(2)─『柿葉』について」(『大崎学報』175、二〇一九年)、『刊本録内御書の書誌学的研究』(山喜房仏書林、二〇二〇年)

森田憲司(もりたけんじ)
①奈良大学名誉教授
②中国近世社会文化史
③『北京を見る読む集める』(大修館書店、二〇〇八年)、『概説中国史』(共編、昭和堂、二〇一六年)、『北京を知るための52章』(共編、明石書店、二〇一七年)

松尾恒一(まつおこういち)
①国立歴史民俗博物館教授、千葉大学大学院客員教授
②民俗宗教、日中文化交流史
③『物部の民俗といざなぎ流』(吉川弘文館、二〇一一年) 、『儀礼から芸能へ─狂騒・憑依・道化』(角川学芸出版、二〇一一年)、『日本の民俗宗教』(筑摩書房、二〇一九年)

小島裕子(こじまやすこ)
①鶴見大学仏教文化研究所特任研究員
②仏教文献資料学、法会儀礼、中世歌謡
③「『金剛寺蔵宝篋印陀羅尼経』資料篇・論攷篇」(日本古写経研究所善本叢刊第六輯、国際仏教学大学院大学日本古写経研究所発行、二〇一三年)、「仏伝の軌跡─釈迦の「檀特山修行」という訛伝に刻まれた真実─」(『東アジアの仏伝文学』小峯和明編、勉誠出版、二〇一七年)、「嵯峨清涼寺供養と後白河院の晩年─『転法輪鈔』より、東アジアを見据えた「王」の意識─」(『金沢文庫研究』340、二〇一八年)

張 龍妹(ちょうりゅうまい)
①北京外国語大学教授(中国)
②『源氏物語』を中心とした平安仮名文学、説話、漢文学
③『源氏物語の救済』(風間書房、二〇〇〇年)、『今昔物語集』挿絵本(翻訳、人民文学出版社、二〇〇八〜二〇二〇年)

李 銘敬(りめいけい)
①中国人民大学教授(中国)
②日本中古中世説話文学・中日仏教文学
③『日本仏教説話集の源流』(勉誠出版、二〇〇七年)、「『日本霊異記』の文体をめぐって」(『古代文学と隣接諸学』10・瀬間正之編『「記紀」の可能性』竹林舎、二〇一八年)

龍野沙代(たつのさよ)
①早稲田大学・長野大学非常勤講師
②朝鮮半島の古典文学
③「『金剛山楡岾寺事蹟記』にあらわれた元干渉期の護国思想」(『朝鮮学報』208、朝鮮学会、二〇〇八年)、「皆骨山から金剛山へ」(『聖地と聖人の東西』勉誠出版、二〇一一年)、「金剛山普徳窟縁起の伝承とその変容」(『東アジアの文学圏』日本文学の展望を拓く、第一巻、笠間書院、二〇一七年)

丸井貴史(まるいたかふみ)
①就実大学講師
②日本近世文学
③「「白蛇伝」変奏─断罪と救済のあいだ」(木越治・勝又基編『怪異を読む・書く』国書刊行会、二〇一八年)、『白話小説の時代─日本近世中期文学の研究』(汲古書院、二〇一九年)