荒木浩編『古典の未来学 Projecting Classicism』(文学通信)

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荒木浩編『古典の未来学 Projecting Classicism』(文学通信)

10月下旬の刊行予定です。

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荒木浩編『古典の未来学 Projecting Classicism』(文学通信)
ISBN978-4-909658-39-5 C0095
A5判・並製・872頁
定価:本体8,000円(税別)


古典研究にとって、いまは決定的なピンチか、千載一遇のチャンスか。
古典研究の方向や古典性のありかを広く考察し、新しい古典学を提示しようとする書。
全44名により、古典研究が近未来の人文学に提示すべき、学際的な意味や国際的可能性を追究した、刺激的で多角的な論集。
いま誰が何を考え前に進んでいるのか。古典研究の最前線から今後の可能性を問いかけ広げようとする、ヒント満載の書です。
古典と付き合う全ての人に。

執筆は、荒木 浩、松平莉奈、中前正志、上野友愛、石上阿希、土田耕督、屋良健一郎、前島志保、グエン・ヴー・クイン・ニュー、平野多恵、山藤夏郎、野網摩利子、河東 仁、河野貴美子、岡田圭介、竹村信治、飯倉洋一、渡部泰明、渡辺麻里子、中野貴文、呉座勇一、山本陽子、楊 暁捷、深谷 大、齋藤真麻理、三戸信惠、前川志織、金容儀、ヴィーブケ・デーネーケ、河野至恩、ゴウランガ・チャラン・プラダン、李 愛淑、エドアルド・ジェルリーニ、アンダソヴァ・マラル、ダニエル・シュライ、和田琢磨、谷口雄太、亀田俊和、井上泰至、伊藤慎吾、合山林太郎、葛 継勇、稲賀繁美、ガリア・ペトコヴァ(執筆順)。

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【編者】

荒木 浩(あらき・ひろし)

1959年生まれ。国際日本文化研究センター教授・総合研究大学院大学教授。専門は日本古典文学。京都大学大学院博士後期課程中退。博士(文学、京都大学)。
大阪大学大学院教授を経て、2010年4月より現職。国文学研究資料館併任助教授、コロンビア大学客員研究員、ネルー大学、チューリヒ大学、ベトナム国家大学、チュラーロンコーン大学、ソフィア大学の客員教授などを歴任。
著書に、『徒然草への途』(勉誠出版、2016年)、『かくして「源氏物語」が誕生する』(笠間書院、2014年)、『説話集の構想と意匠』(勉誠出版、2012年)、編著に、『夢と表象』(勉誠出版、2017年)、『夢見る日本文化のパラダイム』(法藏館、2015年)、『中世の随筆』(竹林舎、2014年)など。京都新聞に「文遊回廊」を連載(2017年〜)。

【目次】

序論 〈投企する古典性―Projecting Classicism〉から「古典の未来学」へ[荒木 浩]
一、研究の現在と消えゆく未来─コロナ禍と『なぐさみ草』
二、『なぐさみ草』の投企性から〈未来学〉へ
三、〈投企=Projecting〉する古典性とは
四、本論集の企画と構想 五、「古典の未来学」へ

Ⅰ 投企する古典性

第1部 古典を見せる/古典を活きる

1--1 古典を見せる―展示という方法

第1章 女子大で古典を展示するということ―実践報告とそれに基づく若干の考察[中前正志]
一、はじめに
二、古典籍展示履歴
三、見られてなんぼの展示
四、わたし、ふじのちゃん。
五、京女に久米の仙人が落ちてきた!?
六、あることないこと二人の会話をでっち上げる
七、おわりに

第2章 美術で楽しむ古典文学―「徒然草」展の事例報告[上野友愛]
一、はじめに
二、企画の経緯
三、海北友雪筆「徒然草絵巻」の展示
四、現代語訳の作成
五、来館者からの声
六、おわりに

Column 1
文化をつなげる場としての展覧会―ロンドン大学SOAS大英博物館の国際共同研究プロジェクトを事例として[石上阿希]

一、はじめに
二、国際共同プロジェクト
三、国際春画研究プロジェクトの場合
四、大英博物館春画展のその後

1--2 古典を活きる―韻文の創作とその展開

第3章 即興と記憶--中世和歌連歌における「擬作」「本歌」「寄合」をめぐって[土田耕督]
一、序
二、「擬作」と本歌取─和歌における即興性:〈予見/準備〉としての記憶
三、本歌取と「寄合」─連歌における即興性 ①:詞の〈自動補完〉プログラム
四、「当座の感」と「心付」─連歌における即興性 ②:〈表現〉という反応
五、結 〈随意〉創作の位置

第4章 琉球における和歌の受容と展開[屋良健一郎]
一、はじめに
二、琉球人の和歌習得
三、近世琉球人の作品
四、和歌と琉歌
五、琉球人と和歌
六、おわりに

第5章 世紀転換期日本および西洋における俳句の詩的可能性の拡大―出版、翻訳、再評価[前島志保]
一、「俳句」理解への取り組みの世界同時性
二、従来の俳句鑑賞の継承
三、新しい俳句鑑賞傾向・1─デノテーションの復権
四、新しい俳句鑑賞傾向・2―作者の感情表出として
五、新しい俳句鑑賞傾向・3─コノテーションへの注目
六、拡大される俳句の詩的可能性

第6章 教科書から実践的な俳句学まで[グエン・ヴー・クイン・ニュー]
一、はじめに
二、古に学ぶから今を生けるまで
三、豊かな言葉文化論の地位づけ
四、新しく面白い俳句学
五、まとめ

Column 2
時をかける和歌―おみくじと占い[平野多恵]

一、はじまりは、短大の授業
二、室町時代の和歌占い─阪本龍門文庫蔵『歌占』の実践
三、江戸時代の和歌占い―『晴明歌占』の実践と展開
四、「天祖神社歌占」―神社と大学の合同プロジェクト
五、おわりに─和歌を生きる

第2部 投企する古典性/古典との往還

第7章 身を投げる/子を投げる―孝と捨身の投企性をめぐって[荒木 浩]
一、捨身の投企性─清水の舞台を発端に
二、薩埵王子「捨身飼虎」と雪山童子「施身聞偈」の類比とずれ
三、『三宝絵』上巻の本生譚が描く生と死
四、孝と捨身と死の描写
五、「孝」思想と死なない子
六、身を投げる?子を投げる?─仏陀の妻と一子
七、『金光明最勝王経』の虎と義母

第8章 透明な声、隔たりの消失―古典世界において〈一つ〉の世界はいかに想像されたか[山藤夏郎]
一、序
二、一つの声の分裂という歴史像
三、文字以前の理想化─「太古」表象のパターン
四、文字の原理─「分ける」ということ
五、「太古」の世界では動物とも意思の疎通が可能だった?

第9章 古代からの道行き―『行人』[野網摩利子]
一、はじめに
二、古代の悲恋をふまえて
三、約束の再設定と違反
四、嵌められた物語への抵抗
五、古代歌謡による小説の加速

第10章 『豊饒の海』縁起絵--『浜松中納言物語』、夢と転生、そして唯識思想[河東 仁]
一、はじめに
二、『春の雪』
三、『奔馬』
四、『暁の寺』
五、『天人五衰』
六、縁起論
七、おわりに

第11章 北京人文科学研究所の蔵書から考える「投企する古典性」[河野貴美子]
一、はじめに
二、『北京人文科学研究所蔵書目録』及び『続目』にみる古典籍の蒐集と研究
三、『北京人文科学研究所蔵書目録 再続』にみる典籍の蒐集
四、おわりに

Column 3
出版社の立ち上げと、これから[岡田圭介]

一、二〇一七〜一八年
二、二〇一九年
三、二〇二〇年
四、学術メディアとして
【付】貸借対照表及び損益計算書

第3部 古典を問う/古典を学ぶ

第12章 「投企」のカタチ―教室の「古典」[竹村信治]
一、はじめに
二、「古典は本当に必要なのか」
三、古典?
四、「投企」のカタチ─その前に
五、おわりに

第13章 未来に活かす古典―「古典は本当に必要なのか」論争の総括と展望[飯倉洋一]
一、はじめに
二、古典不要派の主張
三、古典不要派の主張1 優先度
四、古典不要派の主張2 芸術科目
五、古典不要派の主張3 現代語訳
六、古典不要派の主張4 ポリティカルコレクトネス
七、国語力の一部としての古文・漢文
八、古典知の可能性
九、資本としての古典
一〇、おわりに─遺産としての古典 

第14章 古典を必修にするために[渡部泰明]
一、問題のありか
二、基礎科目としての古典
三、リテラシーを育成する科目としての古典

第15章 くずし字を知ること―日本古典文学の基礎学を考える[渡辺麻里子]

一、はじめに
二、弘前におけるくずし字普及活動
三、くずし字の伝え方
四、古典文学の基礎学
五、おわりに―現代人にとっての古典

Column 4
古典との出会い方[中野貴文]

一、―月が綺麗ですね―
二、―今、あなたと同じ月を見ている―
三、―さらば愛しき古典よ―
四、―古典文学を自由化する―

Column 5
宣伝される大衆僉議―中世一揆論の再構築[呉座勇一]

一、はじめに
二、強訴とは何か
三、強訴の呪術性
四、大衆僉議は神秘的か
五、豪雲説話を読みなおす
六、大衆僉議の宣伝性
七、おわりに

第4部 古典を観る/古典を描く

第16章 筍と土蜘蛛―古典がジャンルを越えるとき[山本陽子]
一、はじめに
二、豊国祭礼図屛風のタケノコ
三、孟宗はどこか
四、さまざまな孟宗
五、異色だらけの「土蜘蛛草紙絵巻」
六、東博本の化物たち
七、東博本の詞書
八、東博本が典拠としたもの
九、東博本の典拠の制約
一〇、人形芝居ならば
一一、人形芝居と東博本
一二、ジャンルを越えて広がるとき

第17章 頼光の杖―混沌にして豊穣な絵巻模写の世界へ[楊 暁捷]
一、鬼が岩屋への道
二、模写ということ
三、諸本を探る
四、模り写すことの限界
五、多様な展開
六、変化が物語るもの
七、模写を読み解く

第18章 語り物文芸の視覚化―説教源氏節の性格と意義[深谷 大]
一、はじめに
二、説教源氏節の名称
三、説教源氏節の創設者
四、新内節・説経節・説経祭文
五、説経節の大衆化
六、草創期の説教源氏節
七、草創期の人形遣いと人形戯
八、明治初頭の岡本諸座
九、明治一五年頃の岡本諸座
一〇、説教源氏節芝居
一一、一座の構成と入場料 
一二、説教源氏節(芝居)の伝播
一三、説教源氏節の音曲としての性格
一四、娘義太夫への対抗意識
一五、明治三四、三五年頃の岡本諸座
一六、結び

第19章 故事を遊ぶ―「戯画図巻」という文芸[齋藤真麻理]
一、「戯画図巻」の登場
二、室町物語と「戯画図巻」―『富士の人穴の草子』
三、当代性の反映―「戯画図巻」観音の射的
四、明代版本の受容―張果老のすがた
五、むすびに代えて

第20章 風景を捉える川合玉堂の眼差し―大衆性と同時代性と[三戸信惠]

一、 川合玉堂と「大衆性」
二、 明治二八年の「鵜飼」─山水画の構図、名所絵版画の視点
三、 明治三九年の「渓山秋趣」─『日本名山図会』の眼差しを求めて
四、 大正三年の「駒ヶ岳」─『日本風景論』が提示した新たな眼差しの枠組み
五、 昭和期の動向─写真との関わり

第21章 洋画家・岸田劉生の初期の制作にみる古典性の投企―美術の複製メディアを手がかりに[前川志織]
一、はじめに
二、明治後半期から大正初期にかけての複製による美術の受容
三、劉生の初期の制作と複製としての美術
四、おわりに

第22章 柳田國男『遠野物語』の「戦争物語」への変奏―村野鐵太郎監督の映画「遠野物語」を中心に[金 容儀]
一、はじめに
二、特化される「オシラサマ」伝承
三、映画「遠野物語」の民俗世界
四、娘と馬の幻想的な「悲恋物語」
五、「遠野物語」から「戦争物語」への増幅と変奏
六、おわりに

第5部 古典を展(ひら)く/古典を翻す

第23章 「日本文学史」の今後一〇〇年―『日本「文」学史』から見通す[ヴィーブケ・デーネーケ×河野貴美子]
一、「国文学」のパラダイムを問い直す
二、『日本「文」学史』の構想と構造
三、『日本「文」学史』第三冊「文」から「文学」へ─東アジアの文学を見直す The Path from "Letters" to "Literature" :A Comparative History of East Asian Literatures の挑戦
四、『日本「文」学史』からの展望
五、二一世紀の人文知とは─世界の古典学から考える The Humanities in the 21st Century: Classical Studies in and for the World

Column 6
投げ出された言葉を繋ぎ止めるために―翻訳の準備的作業としての「概念史」[河野至恩]

一、「投企」と翻訳
二、「投げ出された言葉」の翻訳論
三、翻訳の方法と「概念史」
四、翻訳の準備的作業としての概念史―二つのモデル

第24章 投企された「英訳方丈記」―夏目漱石の「作家論」から「天才論」へ[ゴウランガ・チャラン・プラダン]
一、はじめに
二、「投企」という概念について
三、「英訳方丈記」にみる漱石の作家論
四、「英訳方丈記」の作家論の形成について
五、投企された「英訳方丈記」の作家論
六、終わりに向けて

第25章 古典の翻訳―大衆性と視覚性を問う[李 愛淑]
一、はじめに
二、大衆性を問う
三、視覚性を問う
四、世界文学として

Column 7
投企する文学遺産―有形と無形を再考して[エドアルド・ジェルリーニ]

一、古典性という「価値」
二、文化遺産から文学遺産へ
三、有形と無形の相互投企
四、現代を相対化する文学遺産

第6部 古典と神話/古典と宗教

第26章 古事記の〈天皇像〉―「詔」の分析をとおして[アンダソヴァ・マラル]
一、はじめに
二、オホクメと神武の求婚
三、天皇と出雲の神々
四、気比大神
五、景行天皇とヤマトタケル
六、目弱王と忍歯王
七、結論─「詔」からみる古事記の天皇像

第27章 一三世紀の失敗した宗教議論―『広疑瑞決集』の政治議論を中心に[ダニエル・シュライ]
一、『広疑瑞決集』 の議論はなぜ失敗したのか
二、議論の失敗の原因は何か
三、宗教的な議論
四、政治論の背景
五、政治の議論
六、引用文の確認
七、解決失敗の理由についての一考

Ⅱ 特論―プロジェクティング・プロジェクト

第1部 「投企する太平記―歴史・物語・思想」から

第1章 点描 西源院本『太平記』の歴史―古写本から文庫本まで[和田琢磨]
一、はじめに
二、元禄二年─『参考太平記』の作成
三、大正八年三月─〈影写本〉の作成
四、昭和一〇年五月二五日─刀江書院本刊行の背景
五、平成二六年─岩波文庫本刊行開始
六、おわりに

第2章 「太平記史観」をとらえる[谷口雄太]
一、はじめに
二、「太平記史観」を定義する
三、それが「太平記史観」だと気付くまで
四、「太平記史観」批判の現在
五、「太平記史観」超克の未来
六、おわりに

第3章 『太平記』に見る中国故事の引用[亀田俊和]
一、はじめに
二、中国故事引用の頻度・分布
三、大規模引用の意図
四、観応の擾乱期における大規模引用の検討
五、『太平記』の編纂過程と中国故事引用
六、おわりに

第4章 『太平記』の近世的派生/転生―後醍醐・楠像を軸に[井上泰至]
一、はじめに─足利将軍木像の梟首
二、歴史読み物としての『太平記』の派生書─その様式の変遷から
三、後醍醐天皇像─失政者はいつ理想の天皇となったのか
四、楠像の変遷─諫臣から忠臣へ
五、史学とは「史料」を使った投企的読みではないのか?

第5章 以津真天の変容―〈創作的解説〉の時代を中心に[伊藤慎吾]
一、『太平記』中の妖怪記事
二、前近代の以津真天
三、現代の以津真天
四、創作的解説
五、いつまでんの誕生
六、〈世界〉から乖離したキャラクター
七、不必要な情報共有
八、おわりに

第2部 「日本漢文学プロジェクト」から

第6章 「和漢」型の漢詩詞華集の流行と近代日本における古典の教養―結城蓄堂『和漢名詩鈔』と簡野道明『和漢名詩類選評釈』[合山林太郎]
一、はじめに
二、「和漢」型の漢詩詞華集の性質
三、中国・日本の詩をともに載せることの意義と背景
四、注解・訓読の付与と独自の書型
五、前代の漢詩文化とのつながり
六、勧学の詩の重視とその背景
七、辺塞詩の収載と日露戦争の記憶
八、おわりに

第7章  元号「令和」--時間の表象と政治の隠喩[葛 継勇]
一、はじめに
二、「梅花の歌」序の出典
三、元号の選定と出典
四、『万葉集』の性格
五、元号にみられる隠喩的な時間
六、おわりに

Ⅲ Projecting Classicism in Various Languages

Chapter 1
"Distance Reading, Migration of the meaning and Metempsychosis through Translation: Is "World Literature or Global Art" Possible? ―Comparative Literature and Art in the Context of the Globalization --"[稲賀繁美]

Chapter 2
"Projecting Classicism in Classical Kabuki Theatre ― A Gender Perspective"[ガリア・ペトコヴァ]

あとがき
共同研究会開催一覧
執筆者一覧
キーワード索引

【執筆者一覧 ※執筆順】

中前正志(なかまえ・まさし) 京都女子大学文学部教授。専門は宗教説話・中世文学。著書・論文に『神仏霊験譚の息吹き:身代わり説話を中心に』(臨川書店、二〇一一年)、『東山中世文学論纂』(私家版、二〇一四年)、「『列僊寿娯禄』が仕掛けた説話の擬似体験―付.〈粗描〉久米仙人墜落説話利用略史―」(『国文論藻』一六、二〇一七年)。

上野友愛(うえの・ともえ) サントリー美術館主任学芸員。専門は日本中世絵画史。論文に「「清水寺参詣曼荼羅」試論―想定された享受者層をめぐって―」(松本郁代・出光佐千子編『風俗絵画の文化学―都市をうつすメディア―』思文閣出版、二〇〇九年)、「洛外名所絵から洛中洛外図屛風へ―「京都西東体」扇を手がかりに」(佐野みどり・新川哲雄・藤原重雄編『中世絵画のマトリックス』青舎、二〇一〇年)、「「鳥獣人物戯画」甲巻の見物衆表現」(『サントリー美術館研究紀要』一、二〇一二年)。

石上阿希(いしがみ・あき) 国際日本文化研究センター・特任助教。専門は日本近世文化史。著書・論文に『日本の春画・艶本研究』(平凡社、二〇一五年)、『Shunga: sex and pleasure in Japanese art』(共編著、The British Museum press、二〇一三年)、「『訓蒙図彙』考序論:絵入百科事典データベース構築とともに」(『南太平洋から見る日本研究:歴史、政治、文学、芸術』国際日本文化研究センター、二〇一六年)。

土田耕督(つちだ・こうすけ) 大阪大学・同志社大学・大阪産業大学・奈良芸術短期大学非常勤講師。専門は中世の和歌・連歌研究を基盤とした日本の美学・芸術哲学。著書・論文に「『あたらし』/『めづらし』―中世和歌に見る価値判断の変遷と〈独創性〉の出自―」(『美学』第六九巻・第二号、美学会、二〇一八年六月)、『「めづらし」の詩学 本歌取論の展開とポスト新古今時代の和歌』(大阪大学出版会、二〇一九年)、「風流といき―江戸の美意識」(『美学の事典』丸善出版、二〇二〇年)。

屋良健一郎(やら・けんいちろう) 名桜大学国際学群上級准教授。専門は日本史、琉球・沖縄史。著書・論文に「琉球人と和歌」(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部日本史学研究室 編『中世政治社会論叢 村井章介先生退職記念』二〇一三年)、『琉球史料学の船出 いま、歴史情報の海へ』(共編、勉誠出版、二〇一七年)、「近世における琉球人の日本漂着」(島村幸一編『琉球船漂着者の「聞書」世界 『大島筆記』翻刻と研究』勉誠出版、二〇二〇年)。

前島志保(まえしま・しほ) 東京大学大学院情報学環・総合文化研究科准教授。専門は比較出版史、メディア史、メディアの表現史。論文に「動態としての占領期雑誌研究に向けて:福島鑄郎コレクション予備調査を通して見えてきたもの」(『Intelligence』一七、二〇一七年三月)、「拡大される俳句の詩的可能性:世紀転換期西洋と日本における新たな俳句鑑賞の出現」(『日本文学の翻訳と流通:近代世界のネットワークへ(アジア遊学 二一六)』勉誠出版、二〇一八年)、「「婦人雑誌」の誕生と出版の大衆化」(『比較文學研究』一〇五、二〇一九年一二月)。

グエン・ヴー・クイン・ニュー(Nguyen Vu Quynh Nhu)  ベトナム国会大学ホーチミン市人文社会科学大学日本学部講師、国際日本文化研究センター日本学術振興会研究員。専門は俳句、文学。著書・論文に 『俳句:発祥・発展の歴史 及び詩形の特徴』 (ベトナム語、ホーチミン市国家大学出版社、二〇一五年)、「ベトナム 季語の探求」(『跨境 日本語文学研究 Border Crossings : The Journal of Japanese-Language Litreature Studies』高麗大日本文化研究所出版社、二〇一九年)、「日本文学の翻訳者と文学の変容」(『越境する歴史学と世界文学― History and World Literature across Boundaries』臨川書店、二〇二〇年)。

平野多恵(ひらの・たえ) 成蹊大学文学部日本文学科教授。専門は日本中世文学。著書・論文に 『明恵 和歌と仏教の相克』(笠間書院、二〇一一年)、 「歌占本の系譜:託宣から占いへ」(『説話文学研究』五二号、二〇一七年三月)、 『おみくじの歌』(笠間書院、二〇一九年)。

山藤夏郎(さんとう・なつお) (台湾)國立政治大學日本語文學系副教授。専門は中世漢文学(禅林詩学)を中心とする日本古典文学研究。著書・論文に『〈他者〉としての古典―中世禅林詩学論攷―』(和泉書院、二〇一五年)、「動かない時間―室町禅林詩学における恒常不変的なものへの(/からの)眼差し―」(前田雅之編『画期としての室町―政事・宗教・古典』勉誠出版、二〇一八年)、「忘れなければならない―中世禅林詩学における〈空虚な主体〉への/からの眼差し―」(『日本文学研究ジャーナル』一三、二〇二〇年三月)。

野網摩利子(のあみ・まりこ) 国文学研究資料館研究部准教授(総合研究大学院大学文化科学研究科日本文学研究専攻准教授併任)。専門は日本近代文学。著書に『夏目漱石の時間の創出』(東京大学出版会、二〇一二年)、『漱石の読みかた 『明暗』と漢籍』(平凡社、二〇一六年)、編著書に『世界文学と日本近代文学』(東京大学出版会、二〇一九年)。

河東 仁(かわとう・まさし) 立教大学名誉教授。専門は宗教学宗教史学。著書・論文に 『日本の夢信仰──宗教学から見た日本精神史──』(玉川大学出版部、二〇〇二年)、 「『源氏物語』における夢の役割──伏流水として流れる夢──」(三田村雅子・河添房江編『夢と物の怪の源氏物語』翰林書房、二〇一〇年)、「夢を解釈し語ることとパターンマッチング」(荒木浩編『夢見る日本文化のパラダイム』法藏館、二〇一五年)。

河野貴美子(こうの・きみこ) 早稲田大学文学学術院教授。専門は和漢古文献研究、和漢比較文学。著書に『日本霊異記と中国の伝承』(勉誠社、一九九六年)、『日本「文」学史』一〜三(共編著、勉誠出版、二〇一五〜二〇一九年)。

岡田圭介(おかだ・けいすけ) 文学通信代表取締役。小文に「学術出版社とインターネット」(『日本古書通信』第七二巻五号、二〇〇七年五月)、「学会を「編集」することと、出版社と」(『日本近代文学』第九七集、二〇一七年)。

竹村信治(たけむら・しんじ) 広島大学名誉教授。専門は日本文学。著書・論文に『言述論 for説話集論』(笠間書院、二〇〇三年)、「「内証の「こと加へ」」(『国語と国文学』八八―一二、二〇一一年一二月)、「文学という経験―教室で」(『文学』一五―五、二〇一四年九月)。

飯倉洋一(いいくら・よういち) 大阪大学文学研究科文化表現論専攻教授。専門は日本近世文学、上田秋成。著書・論文に『上田秋成―絆としての文芸』(大阪大学出版会、二〇一二年)、「王昭君詩と大石良雄―『新斎夜語』第一話の「名利」説をめぐって」(『語文』一〇五、二〇一五年一二月)、「『作者評判千石篩』考」(『日本文学研究ジャーナル』七、二〇一八年九月)。

渡部泰明(わたなべ・やすあき) 東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻教授。専門は和歌文学。著書に『中世和歌の生成』(若草書房、一九九九年)、『和歌とは何か』(岩波書店、二〇〇九年)、『中世和歌史論 様式と方法』(岩波書店、二〇一七年)。

渡辺麻里子(わたなべ・まりこ) 大正大学文学部日本文学科教授。専門は中世説話文学・仏教文学。著書・論文に「天台談義所をめぐる学問の交流」(『中世文学と寺院資料・聖教』竹林舎、二〇一〇年)、「唱導と説法」(『説話文学研究』五〇、二〇一五年)、「談義所における聖教と談義書の形成」(『学芸と文芸』竹林舎、二〇一六年)。

中野貴文(なかの・たかふみ) 東京女子大学現代教養学部教授。専門は日本中世文学。著書に『徒然草の誕生―中世文学表現史序説―』(岩波書店、二〇一九年)、『女学生とジェンダー―女性教養誌『むらさき』を鏡として―』(笠間書院、二〇一九年)。

呉座勇一(ござ・ゆういち) 国際日本文化研究センター助教。専門は日本中世史。著書に『日本中世の領主一揆』(思文閣出版、二〇一四年)、『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』(中公新書、二〇一六年)、『日本中世への招待』(朝日新書、二〇二〇年)。

山本陽子(やまもと・ようこ) 明星大学教授。専門は日本美術史(中世絵画)。著書に『絵巻における神と天皇の表現―見えぬように描く―』(中央公論美術出版、二〇〇六年)、『絵巻の図像学―「絵そらごと」の表現と発想―』(勉誠出版、二〇一二年)、『はじめての日本美術史』(山川出版社、二〇一八年)。

楊 暁捷(ヤン・ショオジェ) カナダ・カルガリー大学・語学言語学文学文化学スクール教授。専門は日本中世文学。著書・論文に 『鬼のいる光景』(角川書店、二〇〇二年)、『デジタル人文学のすすめ』(共著、勉誠出版、二〇一三年)、「デジタル古典研究に挑む」(『中国21』vol.51、二〇一九年)。

深谷 大(ふかや・だい) 早稲田大学演劇博物館招聘研究員。専門は日本近世文学・文化。著書に『岩佐又兵衛風絵巻群と古浄瑠璃』(ぺりかん社、二〇一一年)、『岩佐又兵衛全集』(共著、藝華書院、二〇一四年)、『さし絵で楽しむ江戸のくらし』(平凡社新書、二〇一九年)。

齋藤真麻理(さいとう・まおり) 国文学研究資料館教授。専門は日本中世文学。著書・論文に『一乗拾玉抄の研究・影印』(臨川書店、一九九八年)、『異類の歌合 室町の機智と学芸』(吉川弘文館、二〇一四年)、「室町物語と玄宗皇帝絵―『付喪神絵巻』を起点として」(『和漢のコードと自然表象 十六、七世紀の日本を中心に』勉誠出版、二〇二〇年)。

三戸信惠(みと・のぶえ) 山種美術館特任研究員。専門は日本絵画史。著書・論文に「川合玉堂《鵜飼》について─主題表現に関する一考察」(『実践女子大学美學美術史學』二九、二〇一五年)、『色から読み解く日本画』(エクスナレッジ、二〇一八年)、『もっと知りたい 鳥獣戯画』(共著、東京美術、二〇二〇年)。

前川志織(まえかわ・しおり) 国際日本文化研究センター特任助教。専門は日本近代美術史、視覚文化論。著書・論文に「都市新中間層にとっての『でろり』―一九二二年岸田劉生個人展覧会における麗子像の展示を中心に」(『美学』第五八巻第三号、二〇〇七年一二月)、高橋千晶・前川志織編『博覧会絵はがきとその時代』(青弓社、二〇一六年)、「チョコレートの喩えとしての「少女」―一九三〇年代における雑誌『少女の友』森永チョコレート広告を手がかりに」(『デザイン理論』七〇号、二〇一七年七月)。

金 容儀(キム・ヨンウィ) 全南大学校人文大学日語日文学科教授。専門は民俗学・日本文学。著書に『일본의 스모―종교의례인가 스포츠인가(日本の相撲―宗教儀礼なのかスポーツなのか)』(韓国語、民俗苑)、『일본설화의 민속세계(日本説話の民俗世界)』(韓国語、全南大学校出版文化院)、『21세기 일본대중문화의 현장(21世紀日本大衆文化の現場)』(韓国語、全南大学校 出版文化院)。

ヴィーブケ・デーネーケ(Wiebke Denecke) マサチューセッツ工科大学文学部、日・中・韓古典文学と比較文学教授。専門は奈良・平安時代の漢文学、和漢比較文学、漢字漢文文化圏の比較文学。著書・論文に「句題詩の展開―「漢―詩」から「和―詩」へ」(佐藤道生編『句題詩研究』慶応義塾大学出版会、二〇〇七年)、「「世界文学」の新しいパラダイムの展開と展望」(『文学』第一三巻第四号、二〇一二年)、 Classical World Literatures. Sino-Japanese and Greco-Roman Comparisons (New York: Oxford University Press, 2013)、『日本「文」学史』一〜三(共編著、勉誠出版、二〇一五〜二〇一九年)。

河野至恩(こうの・しおん) 上智大学国際教養学部国際教養学科准教授。専門は比較文学・日本近代文学。著書・論文に『世界の読者に伝えるということ』(講談社現代新書、二〇一四年)、「一九一〇年代における英語圏の日本近代文学:光井・シンクレア訳『其面影』をめぐって」(『日本文学の翻訳と流通:近代世界のネットワークへ(アジア遊学 二一六)』勉誠出版、二〇一八年)、「「日本語を選び取る」ことの可能性:複言語主義から読む水村美苗「私小説from left to right」」(『日本近代文学』一〇二、二〇二〇年五月)。

ゴウランガ・チャラン・プラダン(Gouranga Charan Pradhan) 国際日本文化研究センター・機関研究員。専門は日本文学、日本の古典文学作品の国際的な展開と流通。論文に「『方丈記』の受容―夏目漱石の『英訳方丈記』をめぐって―」(『総研大文化科学研究』第一三号、二〇一七年)、「19世紀末から20世紀初頭の英米における『方丈記』の受容―夏目漱石の「英訳方丈記」を手がかりに―」(『人文学論集』第三七号、 二〇一九年)、"Sōseki's English Translation of Hōjōki: Characteristics and Strategies." (Japan Review, No. 32, 2019)。

李 愛淑(イ・エスク) 国立韓国放送大学教授。専門は物語文学。著書・論文に「王朝の時代と女性の文学」(『王朝人の生活誌』森話社、二〇一三年)、『色彩から見た王朝文学─韓国の「ハンジュンロク」と「源氏物語」の色』(笠間書院、二〇一五年)、「紫式部の内なる文学史─「女の才」を問う」(『文学史の時空』 笠間書院、二〇一七年)。

エドアルド・ジェルリーニ(Edoardo Gerlini) ヴェネツィア・カフォスカリ大学アジア・アフリカ研究科「Marie Curie」フェロー、早稲田大学文学学術院訪問学者。専門は平安朝の詩歌、とりわけ平安前期から古今集まで、和漢比較、世界文学、文化遺産。著書論文にHeian Court Poetry as World Literature - From the Point of View of Early Italian Poetry (Florence: Firenze University Press, 2014)、「漢文とラテン語に対する俗語の正統化と遺産化 ─『古今集』真名序とダンテ著『俗語論』を比較して」(『WASEDA RILAS JOURNAL』第八号、二〇二〇年)、「平安朝文人における過去と現在の意識 漢詩集序をテクスト遺産言説の一例として」(第四三回 国際日本文学研究集会会議録、二〇二〇年)。

アンダソヴァ・マラル(Andassova Maral) カザフ国際関係外国語大学東洋学科講師、早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員。専門は日本古代文学、古代神話。著書に『古事記 変貌する世界』(ミネルヴァ書房、二〇一四年)、『ゆれうごくヤマト―もうひとつの古代神話』(青土社、二〇二〇年)。

ダニエル・シュライ(Daniel Schley) ボン大学日本学部准教授(ドイツ連邦共和国)。専門は日本の思想史、特に古代・中世の儒学と仏教の王権論、歴史思想。近代の日本哲学、特に和辻哲郎。論文に「ヨーロッパと日本の中世における神聖王権の可能性を巡って。フライジングのオットーと慈円の歴史思想を中心に」(小島毅編『中世日本の王権と禅・宋学』 汲古書院、二〇一八年)、Royal succession in historical narratives - The cases of Gotoba and Gohorikawa (12th-13th century), in: Tilmann Trausch (Hg.), Norm und Praxis des Herrschaftsübergangs. Zeitgenössische und wissenschaftliche Perspektiven, Bonn 2019, S. 361-400.、Konzepte von Stellvertretung im mittelalterlichen Japan, in: Stellvertretung im Mittelalter. Konzepte, Personen und Zeichen im interkulturellen Vergleich, hg. von Claudia Zey (Vorträge und Forschungen 88), Ostfildern, 2020.。

和田琢磨(わだ・たくま) 早稲田大学文学学術院教授。専門は日本中世文学。著書・論文に『『太平記』生成と表現世界』(新典社、二〇一五年)、「『大館持房行状』に見る五山僧の『太平記』受容―『太平記』を利用した家伝の作成―」(『季刊悠久』一五一、二〇一七年一一月)、「西源院本『太平記』の基礎的研究―巻一・巻二十一の書き入れを中心に―」(『国文学研究』一九〇、二〇二〇年三月)。

谷口雄太(たにぐち・ゆうた) 東京大学文学部研究員。専門は日本中世史。著書に 『中世足利氏の血統と権威』(吉川弘文館、二〇一九年)、 『室町期東国武家の「在鎌倉」―屋敷地・菩提寺の分析を中心に―』(鎌倉考古学研究所、二〇二〇年)。

亀田俊和(かめだ・としたか) 国立台湾大学日本語文学系助理教授。専門は日本中世史。著書に『高一族と南北朝内乱:室町幕府草創の立役者』(戎光祥出版、二〇一六年)、『足利直義:下知、件のごとし』(ミネルヴァ書房、二〇一六年)、『観応の擾乱:室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い』(中公新書、二〇一七年)。

井上泰至(いのうえ・やすし) 防衛大学校人間文化学科教授。専門は日本近世文学、近代俳句。著書に『近世刊行軍書論』(笠間書院、二〇一四年)、『近世日本の歴史叙述と対外意識』(編著、勉誠出版、二〇一六年)、『関ケ原合戦を読む』(共編著、勉誠出版、二〇一九年)。

伊藤慎吾(いとう・しんご) 國學院大學栃木短期大学日本文化学科准教授。専門はお伽草子。著書に『中世物語資料と近世社会』(三弥井書店、二〇一七年)、『南方熊楠と日本文学』(勉誠出版、二〇二〇年)、『お伽草子超入門』(編著、勉誠出版、二〇二〇年)。

合山林太郎(ごうやま・りんたろう) 慶應義塾大学文学部准教授。専門は江戸・明治時代の漢詩・漢文。著書・論文に 『幕末・明治期における日本漢詩文の研究』(和泉書院、二〇一四年)、「医者と漢詩文」(町泉寿郎編『漢学と医学(講座近代日本と漢学 第3巻)』戎光祥出版、二〇二〇年)、「江戸漢詩の名所詠と永井荷風」(法政大学江戸東京研究センター・小林ふみ子・中丸宣明編『好古趣味の歴史 江戸東京からたどる』文学通信、二〇二〇年)。

葛 継勇(かつ・けいゆう) 鄭州大学外国語与国際関係学院教授、同大学アジア太平洋研究センター所長。専門は中日文化交流史。著書に『七至八世紀赴日唐人研究』(商務印書館、二〇一五年)、『漢詩・漢籍の文化交流史』(日本大樟樹出版、二〇一九年)、『入唐僧の求法巡礼と唐代交通』(共著、日本大樟樹出版、二〇一九年)。

稲賀繁美(いなが・しげみ) 国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学教授/放送大学客員教授。専門は比較文学比較文化(文化交渉史)。著書に『絵画の臨界』(名古屋大学出版会、二〇一三年)、『接触造形論』(名古屋大学出版会、二〇一六年)、『映しと移ろい』(編著、花鳥社、二〇一九年)。

ガリア・ペトコヴァ(Galia Petkova) 関西学院大学国際教育・協力センター/関西学院大学社会学部嘱託講師/京都アメリカ大学コンソーシアム招聘講師。専門は日本の伝統芸能、アジア伝統芸能、ジェンダー、表象文化論。論文に2015. Onna Mono: The 'Female Presence' on the Stage of the All-Male Traditional Japanese Theatre"(女物:男性中心的日本伝統芸能の舞台における「女性の存在」), Asian Theatre Journal, Vol. 32 (2) (Special Issue Section "Women in Asian Theatre"). 2019. Female Deities, Dancers and Impersonators: from Mythology to Kabuki Theatre(女神、女性芸能者、女形─神話から歌舞伎へ), Sofia: HAINI Publishing House. 2020. "Kabuki: Performance of Gendered Bodies" 「ジェンダー化された身体のパフォーマンスとしての歌舞伎」in Irina Holca &Carmen Tămaș, eds., Forms of the Body in Contemporary Japanese Society, Culture, and Literature, Lanham, MD: Lexington Books.

松平莉奈(まつだいら・りな) 兵庫県生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院 美術研究科修士課程絵画専攻日本画修了。「他者について想像すること」をテーマに、人物画を主とした絵画を制作。主な個展に、「悪報をみる―日本霊異記を絵画化する―」KAHO GALLERY/京都(二〇一八年)、「insider-out」第一生命ギャラリー/東京(二〇一七年)など。賞歴に「京都府文化賞奨励賞」(二〇二〇年)、「京都市芸術新人賞」(二〇一七年)、「VOCA展」佳作賞(二〇一五年)など。