下田正弘・永崎研宣編『デジタル学術空間の作り方 仏教学から提起する次世代人文学のモデル』(文学通信)

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11月下旬の刊行予定です。

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下田正弘・永崎研宣編『デジタル学術空間の作り方 仏教学から提起する次世代人文学のモデル』(文学通信)
ISBN978-4-909658-19-7 C0004
A5判・並製・360頁
定価:本体2,800円(税別)

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ライブラリアン、コンピュータサイエンティスト、人文学者...複数のプレイヤーによって共同で創りあげる、デジタル学術空間という「知」のかつてない新たな形態に、これまでどう対応してきたのか。そしてこれから、どうデジタル学術空間を創っていくのか。仏教学から提起する書。
第1部「デジタル学術空間の作り方」では、SAT大蔵経テキストデータベース研究会がデジタル研究基盤を構築するにあたり実現してきたものを創成期(1994年)から現在までを詳述。第2部「仏教学とデジタル環境から見える課題」では、全体を「デジタル技術を作る・使う」「研究基盤を作る」の二つにわけ、研究者たちが課題の提起とともに、その解決の方向を示した。さいごに大向一輝(国立情報学研究所)によるコラム「デジタル学術空間の未来に向けて」で今後の展望を示す。
今後の人文学の展開には、日々生まれつつあるデジタル学知との対話が不可欠なものとなった現在、私たちは何をどう創り未来へと進むのか。その良きガイドになる書です。
執筆は、下田正弘、永崎研宣、小野基、船山徹、石井清純、八尾史、宮崎展昌、宮崎泉、苫米地等流、蓑輪顕量、李乃琦、王一凡、青野道彦、落合俊典、高橋晃一、大向一輝。


【編者プロフィール】

下田正弘(しもだ・まさひろ)

1957年生まれ。東京大学教授。東京大学文学部印度哲学印度文学専修課程卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(東京大学・文学)。この間に、ロンドン大学(SOAS)、ウィーン大学客員教授を務める。著書に、『涅槃経の研究 大乗経典の研究方法試論』(春秋社、1997年。新装版、2019年)、『パリニッバーナ 終わりからの始まり』(日本放送出版協会、2007年)、『蔵文和訳『大乗涅槃経』(1)』(インド学仏教学叢書編集委員会、2005年)、編著に『シリーズ大乗仏教』全10巻(春秋社、2011〜2014年)など。

永崎研宣(ながさき・きよのり)

1971年生まれ。一般財団法人人文情報学研究所主席研究員。筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科単位取得退学。博士(関西大学・文化交渉学)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所COE研究員、山口県立大学国際文化学部助教授等を経て一般財団法人人文情報学研究所の設立に参画。これまで各地の大学研究機関で文化資料のデジタル化と応用についての研究支援活動を行ってきた。学会関連活動としては、情報処理学会論文誌編集委員、日本印度学仏教学会常務委員情報担当、日本デジタル・ヒューマニティーズ学会議長、TEI Consortium理事等がある。著書に『文科系のための情報発信リテラシー』(東京電機大学出版局、2004年)、『日本の文化をデジタル世界に伝える』(樹村房、2019年)など。


【目次】

はじめに

情報通信革命と人文学の課題―本書の序に代えて―
(下田正弘)

第1部 デジタル学術空間の作り方

chapter.01 デジタル学術空間の作り方
――SAT大蔵経テキストデータベース研究会が実現してきたもの
(永崎研宣・下田正弘)

第2部 仏教学とデジタル環境から見える課題

1 デジタル技術を作る・使う

chapter.02
仏教論理学研究の現在と人文情報学
(小野 基)

chapter.03
文字検索のさらなる地平に向けて ─ 文字列の散在的一致を網羅するために
(船山 徹)

chapter.04
引用出典検索・読解とデジタル化 ─ 曹洞宗学におけるデジタルアーカイブの活用
(石井清純)

chapter.05
仏典の切れはしを読む方法
─「根本説一切有部律薬事」新出サンスクリット写本の研究とデジタルデータ
(八尾 史)

chapter.06
チベット語大蔵経データベースの利用および
本邦に伝存する漢語大蔵経とその調査の重要性と可能性
(宮崎展昌)

chapter.07
サンスクリット文献電子データについての雑想
(苫米地等流)

chapter.08
電子テキストの有効利用に関する雑感
----文献資料のモデル構築の可能性----
(宮崎 泉)

2 研究基盤を作る

chapter.09
中世の手書き写本のOCR 翻刻テスト報告
(蓑輪顕量)
研究協力者:ジッリオ・エマヌエーレ・ダヴィデ、余新星、田中翔吾

chapter.10
一切経音義全文データベースの構築と研究
(李 乃琦)

chapter.11
慧琳撰『一切經音義』の符号化をめぐって
(王 一凡)

chapter.12
諸版対照テキストと註釈対象語句索引の作成をどうすすめるか
― Samantapāsādikā の研究基盤を整備する
(青野道彦)

chapter.13
蘇州西園寺蔵『大正新脩大蔵経既刊分一覧』
(昭和五年四月現在)に見られる刊行予定書目 付 " 大正蔵刊行予定書目 " と現行『大正蔵』の比較
(落合俊典)

chapter.14
研究者による情報発信としての「学術ウェブサイト」の評価の行方
(高橋晃一)

コラム
デジタル学術空間の未来に向けて―縦割りではなく協働的な体制へ
大向一輝(東京大学)

おわりに