愛媛大学図書館 鈴鹿文庫貴重書展(2018年10月17日(水) 〜 11月12日(月) ※火曜日休館、愛媛大学ミュージアム・エントランスホール)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.kinseibungakukai.com/pdf/suzuka.pdf

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【日本近世文学会秋季大会にあわせて、愛媛大学図書館所蔵鈴鹿文庫の展示をいたします。鈴鹿文庫は 鈴鹿本『今昔物語集』旧蔵者鈴鹿連胤を曽祖父に持つ鈴鹿三七の旧蔵書です。そのため、吉田家関係資 料、異本『方丈記』などの稀書があります。
日本近世文学会関係者だけでなく、関心をお持ちの方にご伝声いただければ幸いです。】

期日 : 2018年10月17日(水) 〜 11月12日(月) ※火曜日休館
会場 : 愛媛大学ミュージアム・エントランスホール

コーナー1 ―吉田兼好はいなかった―
『神道大意抄』(写本) 吉川惟足著 『唯一神道名法要集』(写本) 『唯一神道大要』(写本) 吉田兼見著 『種生伝』(正徳2年刊)

コーナー2 ―異本方丈記の世界―
鈴鹿三七は『方丈記』研究でも有名で、異本(略本)『方丈記』の諸本を書写収集した。
『異本 方丈記 中原本』(写本)
略本系の本文を持ち、閻魔法皇の記事があるので、基本は長享本系統だが、本文に異同がある。中原 本とは、中原武次旧蔵で現所在未詳。『鴨長明全集』(平成18年)に採録された。流布本『方丈記』(正 保4年刊本)と、三七の研究ノート『異本方丈記 校合』もあわせて出品した。

コーナー3 ―吉田兼倶ほか吉田家の著述 附 増穂残口―
鈴鹿三七は、吉田家の家老であった鈴鹿家の一員であることを意識しており、そのために三七はみず から吉田家関係の書物を蒐集している。また、吉田家の門人となったユニークな神道者・増穂残口の作 品も収集、行方不明だった増穂残口の墓を最初に発見したのも三七であった。
『倭国軍記』(写本)吉田兼倶著 『神祇正宗秘要』(写本)兼右の奥書本を延宝7年に書写。連歌師里村昌純手沢本。 『神名帳』(写本)
『中臣祓抄』(写本)
『つれづれ東雲』(刊本)
『異理和理あはせ鏡』(刊本)
『直路の常盤草』(刊本、端本上巻のみ)

コーナー4 ―三七蒐集の稀少本―
《古典書写伝来の家―『新撰字鏡』の副本―》
天治本『新撰字鏡』(写本) 連胤書写。安政年間作成、文字の配置、虫損の跡までを正確に複写する「古典書写伝来の家」と営為
が見られる。本書は長く昭和写本として等閑視されてきたものである。
『伴氏稿目』(写本) 連胤が書写した伴信友の著作稿本目録
黒川道祐『日次紀事』(貞享年間刊) 三七の書き込み付箋がある。
『夫木和歌抄抜書』(写本) 大阪の連歌師、西順自筆。木村蒹葭堂旧蔵
『狂歌百鬼夜興』(文政12年刊) 菊廼屋真恵美編

コーナー5 近世和歌資料 ―鈴鹿連胤と香川景樹(桂園派)―
連胤は香川景樹の門人であった。
『桂園宗匠撰草稿』(写本)
『詠草抜書』(写本)
『桜十番歌結』(写本)
『都のつと』(写本)