東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館「美術展を本の世界で―駒場博物館カタログ資料室と学術活動―」(2018年4月2日(月)~4月27日(金))

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展示会情報です。

●公式サイトはこちら
http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/exhibition.html#Catalogues2018

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会場 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 1階展示室北側
会期 2018年4月2日(月)~4月27日(金)
開館時間 10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日 土曜・日曜・祝日
入場料 無料
主催 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
問合せ先 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
TEL:03-5454-6139 FAX:03-5454-4929

【美術博物館委員・東大比較文學会編輯委員 今橋映子
(東京大学大学院総合文化研究科・教授)

  この駒場の美術博物館の中には展覧会カタログ資料ばかりが集められている、大学組織としては珍しい資料室があります。昨年で、開室十周年を迎えました。
  2007年6月に開室以来この資料室は、全国の美術館、博物館、文学館等で催される企画展図録を中心に、駒場の研究教育にふさわしいものを精選して収集し続けました。特に内容的に、学術性やデザイン性など優れたカタログを収集してきたために、近年では、アートドキュメンテーションの専門学会や専門家からも高く評価される資料室に成長したことを、大変喜ばしく思います。現在では、駒場の学部、大学院の授業でも活用され、学外の利用者の方々も多くなりました。
  またこの資料室での資料収集にあたっては、東京大学院比較文学比較文化研究室所属の大学院生たちによる「展覧会・カタログ評院生委員会」が組織され、その活動も13年目に入りました。メンバーによる全国美術館博物館文学館の企画展覧会年間予定調査をもとに、本資料室に収蔵すべきカタログの選定を行っています。
  また昨年からは、彼らを中心として学内外の協力も得て、東大比較文學會CatalTo(カタルト)(展覧会図録品評勝手連TOKYO)という企画も立ち上がり、その第一回品評会が昨年夏に行われました。東京周辺でこの一年間に行われた企画展のうち、優れたカタログを、鑑賞者および研究者の視点で数点選び、皆で楽しんで賞揚しましょう、という催しです。2020年東京オリンピックに向けて、文化プログラムの振興など、美術館博物館での活動がさらに注目される昨今、後世に遺る記録としてのカタログや資料のアーカイブと、それをめぐる「批評」のあり方を学術的に探ってきた私たちの活動の、一つの良い節目となったと思います。
  そしてこうして充実した資料室を舞台として、東京大学教養学部および大学院総合文化研究科の、実際の授業が展開されていることが重要です。】
つづきは上記公式サイトへ。