国立歴史民俗博物館 特集展示・『もの』からみる近世「紀州徳川家の楽器 -琵琶II-」(第3展示室)(2018年10月30日(火)~12月9日(日))

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/special/index.html#room3

--------------------

開催期間 2018年10月30日(火)~12月9日(日)
会場 国立歴史民俗博物館 第3展示室(近世)副室
料金 一般420(350)円/高校生・大学生250(200)円
中学生以下無料
(  )内は20名以上の団体
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※毎週土曜日は、高校生の入館が無料です。
※11月3日(土・祝)は明治150年記念として入館が無料です。
開館時間 9:30~16:30(最終入館は16:00まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日が休館)
主催 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館

【国立歴史民俗博物館が所蔵する紀州徳川家伝来楽器コレクション(161件)は、主として紀州藩の第十代藩主徳川治宝(とくがわはるとみ・1771~1852)によって収集されたものと伝えられています。意欲的な文化政策を推進したことで有名な治宝は、のちの伝えによれば、特別に勅許を得て黄金五万両を投じ、国内外、古今の楽器を集めたといいます。コレクションは、雅楽器を中心に、吹きもの(管楽器)・弾きもの(弦楽器)・打ちもの(打楽器)など各種の楽器や、楽譜、調律具、収納袋や箱などの附属品、さらに楽器にまつわる情報を記した附属文書から構成されており、楽器史や音楽史上きわめて重要な資料です。

今回の特集展示では、この中から、琵琶をとりあげ、附属品や附属文書とともに展示します。コレクション中の琵琶は23面におよびますが、そのうち12面に関しては、平成22年度に開催した特集展示において紹介しています。そこで、2回目となる今回は、前回の展示で出品しなかった11面を中心に展示します。
治宝が雅楽を嗜んでいたことを示す琵琶の楽譜や、享和3年(1803)十月、江戸藩邸において催された管絃の様子を表す絵巻(赤阪御薗積翠池試楽図并記)も琵琶とともに展示し、江戸後期の大名家を中心とした音楽をめぐる文化の一端をご覧いただけます。

なお、本資料は最大級の日本古楽器コレクションとして広く知られており、平成17年度に特別企画「紀州徳川家伝来の楽器」、平成24年には企画展示「楽器は語る―紀州藩主徳川治宝と君子の楽―」を開催し、主要なものを紹介してまいりました。また、平成15年度に刊行した『国立歴史民俗博物館資料図録3紀州徳川家伝来楽器コレクション』、および<データベースれきはく>において、その豊富な資料情報を公開しています。】