小峯和明『シリーズ〈本と日本史〉② 遣唐使と外交神話 『吉備大臣入唐絵巻』を読む』(集英社新書)

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote Share on Tumblr

小峯和明氏よりいただきました。

0932d.jpg

定価:本体740円+税
ISBN978-4-08-721032-3

版元公式サイト
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0932-d/

浮かび上がる日本人「劣等感」と「優越感」
吉備真備"ヒーロー伝説"誕生の謎に迫る!

〈本と日本史〉は「本」のあり方から各時代の文化や社会の姿を捉え、当時の世界観・価値観の実態を考察する歴史シリーズ。
 第二巻の本書が扱うテーマは「遣唐使」である。だが実証的な遣唐使ではない。一二世紀末から一三世紀初頭にかけて制作された『吉備大臣入唐絵巻』を中心に、一九世紀にまで連なる後代に仮構された遣唐使〈像〉を検討する。大国への対抗意識や異国・異境への尽きぬ思いが託された幻想の中の遣唐使は、日本の劣等感と優越感がないまぜになった東アジア文化交流の象徴でもあった。そして今なお、時代を超えた国際関係のあり方を探る拠り所として、複眼的な視点を提供し続けるのである。

第1章 吉備真備―人物と文物(遣唐使の群像 吉備真備―人物と文物 ほか)
第2章 『江談抄』を読み解く―絵巻への道(大江匡房の談話から 談話の場の復元 ほか)
第3章 『吉備大臣入唐絵巻』の形成と世界(実兼・信西の"江談"から後白河院の絵巻へ 『吉備大臣入唐絵巻』の成立と流伝 ほか)
第4章 遣唐使の神話と伝説(王朝物語と遣唐使 中世の説話から ほか)
終章 東アジアの回路へ(新羅の崔致遠 異文化交流の絵巻 ほか)