第1回「東アジアの交流と文学」国際シンポジウム 「『春水』手稿と日中の文学交流――周作人、冰心、濱一衛」(2018年2月6日(火)10時~17時30分、九州大学伊都キャンパス 新中央図書館)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://flc.kyushu-u.ac.jp/cms4/index.php/2018/01/19/symposium/

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【昨年、九州大学附属図書館濱文庫で『春水』手稿が発見されてから半年余り、その間に周作人と冰心の交流をはじめとして、新たな研究が進展を見せました。本シンポジウムでは「『春水』手稿と日中の文学交流」をテーマとして、国内外の12名の学者による最新の研究成果をご発表いただきます。
シンポジウムに先立ち、周家と濱家の交流を記念するセレモニーを行うともに、通常非公開の『春水』手稿を特別に展示するほか、周作人から濱一衛に贈られた書4点(周作人、兪平伯2点、銭玄同)、および周家と濱家の往来を記した書簡が初めて公開されます。】

代表者:   中里見敬(九州大学)(naka@flc.kyushu-u.ac.jp)
共同企画者: 潘世聖(華東師範大学、(京都)国際日本文化研究センター)

シンポジウム開催案内
日時: 2018年2月6日(火)10時~17時30分
場所: 九州大学伊都キャンパス 新中央図書館

午前10時~11時 開会式、記念セレモニー
 宮本一夫・九州大学附属図書館長 挨拶
 何振良・中国駐福岡総領事 祝辞
 『春水』手稿、および周作人から濱一衛に贈られた書4点の特別公開
 附属図書館より周家・濱家への感謝状贈呈
 記念撮影

午前11時~12時 基調講演
 周 吉 宜(前・中国現代文学館副館長)
「周作人と冰心――早期冰心女士と我が祖父の往来」
 李 莉 薇(華南師範大学副教授)
「1930年代日本人学者の京劇観──濱一衛の俳優評を中心に」

昼食会(イトリーイト、要事前予約。30名を超えた場合、生協レストランへご案内)

午後2時~3時 基調講演
 小川 利康(早稲田大学教授)
「小詩運動の周辺──周作人と謝冰心」
 趙 京 華(北京第二外国語大学教授)(前・中国社会科学院文学研究所教授)
「东亚同时代史视野下的中日文学」(東アジア同時代史の観点から見た中日文学)

午後3時~4時 学術シンポジウム
第1セッション「『春水』の新たな読み、および初期冰心の文学活動」
 顧 偉 良(弘前学院大学)
濱文庫発見の氷心手稿に因んで――周作人と謝氷心との書簡往来、及びその他をめぐって
 平石 淑子(日本女子大学)
謝冰心とタゴール――「春水」と"Stray Birds"
 濱田 麻矢(神戸大学)
女学生謝婉瑩から作家冰心女士へ
 松岡 純子(長崎県立大学)
周作人・許地山・謝冰心――燕京大学のつながりを通して

午後4時~5時 学術シンポジウム
第2セッション「冰心関係の新資料、および冰心と日本の交流」
 牧野 格子(國學院大學)
ボイントン訳『春水』における注釈について
 岩﨑 菜子(立命館大学・非)
謝冰心の佚文および手稿等の発見と戦後日本における謝冰心評価
 宮本 めぐみ(立教女学院短期大学)
冰心の講演録『中国文学をどう鑑賞するか』の原稿について
 虞 萍(南山大学)
謝冰心と日本の女性作家との交流

午後5時~5時30分 ラウンドテーブルセッション
「『春水』手稿と日中の文学交流――周作人、冰心、濱一衛」 
総括コメント:潘 世 聖(華東師範大学教授)、魯 普 文(冰心文学館研究部副主任)

シンポジウム特別展示
 周作人と濱一衛の交流を示す資料を中心に約30点。通常非公開の『春水』手稿を特別に展示するほか、周作人から濱一衛に贈られた書4点(周作人、兪平伯2点、銭玄同)、および周家と濱家の往来を記した書簡が初めて公開されます。

晩餐会(ざうお、要予約。送迎バスでご案内いたします) 

2月7日(水) 「福岡と中国現代文学」文学散歩(ご案内役:岩佐昌暲先生)
  午前10時 福岡市地下鉄 馬出九大病院前駅 集合(予定)
創造社発祥のもととなった九大医学部キャンパス、箱崎宮附近を散策して、昼食後解散。希望者は午後、箱崎キャンパスの中央図書館で濱文庫見学にご案内の予定。
詳細は、シンポジウム当日にご案内いたします。