『男色大鑑』の座談会が開かれました(染谷)

勉誠出版の企画で、男色をテーマにした学術書を作ることになり、過日その中に載せる座談会を行いました。


テーマは「男色のコミカライズ」。昨今三冊のコミック版『男色大鑑』が(株)KADOKAWAから出たことをうけて、その関係者との座談となりました。このコミック本、たいへん売れているとのことで慶賀の至りです。

出席者はコミックライター&イラストレイターの大竹直子さん(今回、三冊中二冊に作品を発表されています)、KADOKAWA・コミックビーズロク編集部(今回の企画編集)の斉藤由香里副編集長さん、勉誠出版編集部の武内可夏子さん、敬愛大の畑中千晶さん(今回の三冊に解説をお書きになっています)と私(なんと男は私のみ)で、約5時間に渡って話は盛り上がりました。

その時の様子というか、内容を若干、拙ブログに書きましたので、お暇な方はご覧ください。

http://someyatomo.seesaa.net/

ブログの文章、座談の盛り上がりもあって、いささか辰弥に入れ込んでの話になってますが、やはり辰弥と西鶴の関係は徒ならぬものがあったと考えるべきで、その視点からどこまで読み込めるか一度チャレンジしても良いかと思っています。幸い、早川由美さんの「上村辰弥評の再検討」『西鶴考究』(おうふう、2008年)などの先学の優れた業績もありますので、それに導かれる形で書いてみたいと思っています。

上記の座談を収めた本の出版は来年の初夏を目指しております。

なお、西鶴に関する情報、どのようなものでも構いませんので、ありましたら染谷までお寄せください。このブログで紹介したいと存じます。