西鶴研究会編『西鶴が語る江戸のラブストーリー―恋愛奇談集』(ぺりかん社、2006.8)

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西鶴が語る江戸のラブストーリー

著者 西鶴研究会編
西鶴が語る江戸のラブストーリー
 
1900円 + 税 (8% 税込:2052円)

ISBN978-4-8315-1139-3

2006 年発行

●版元公式サイト
http://www.perikansha.co.jp/Search.cgi?mode=SHOW&code=1000001270&word=%93%FA%96%7B%95%B6%8Aw

歌舞伎・浄瑠璃・小説・コミックなどでも知られる「八百屋お七」の悲劇を中心に、遊里の恋、武家の恋、男同士の純愛、とさまざまな愛の形を、井原西鶴作品の中から厳選。原文と口語訳、語注と解説を付した、刺激的な西鶴入門。目次●西鶴のラブストーリーへの招待/凡例/<町人の恋> 触れた手のぬくもり-『好色五代女』巻四「恋草からげし八百屋物語」/神鳴は恋の隔てか仲立ちか-その(ニ)/あまりて忍ぶ恋-その(三)/お七所計-その(四)/そして彼は生き残った・・・・・・-その(五) <遊里の恋> 胴斬り覚悟―『好色一代男』巻七の一「その面影は雪むかし」/遊郭のオセロー―『諸艶大鑑』巻五の三「死なば諸共の木刀」/遊女はまことの恋なりや-『諸艶大鑑』巻六のニ「小指は恋の焼きつけ」 <武家の恋> 黒子は妻の証―『武家義理物語』巻一のニ「黒子はむかしの面影」/気散じの遊興-『武家義理物語』巻五の五「身がな二つ二人の男に」 <男同士の恋> 男色の真髄―『懐硯』巻一の五「人の花散る疱瘡の山」/純愛の惨劇―『男色大鑑』巻二の二「傘持つても濡るる身」 <夫婦のかたち> 甲斐性無しの男と尽くす女―『世間胸算用』巻三の三「小判は寝姿の夢」/客と遊女の恋の行く末―『西鶴置土産』巻二の二「人には棒振虫同然に思はれ」/別れても好きな人-『万の文反古』巻二の三「京にも思ふやう成ることなし」 <恋愛奇談> 美女は身の敵―『西鶴諸国ばなし』巻五の四「闇がりの手形」/年の差カップルの真相-『本朝桜陰比事』巻一の八「形見の作り小袖」  もう一歩前へ-江戸の街に飛び出そう(八百屋お七関連地図)/遊郭について-遊女・遊里の光と陰/男色とは何か/本書の原典となった作品について/西鶴略年譜/文献案内―西鶴とその時代をより深く知るために/あとがき